ライフハック大全 プリンシプルズ(堀正岳)の書評


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ライフハック大全 プリンシプルズ
堀正岳

KADOKAWA

本書の要約

毎日の行動を、数分で実践できるような小さなカタチに切り刻み、実践することで、やがて大きな変化を生み出すことができるようになります。著書はそんな小さな習慣のことを「ライフハック」と定義します。小さな行動は、最初はそれほど大きな結果を生み出せません。しかし長い目でみるとその小さな違いが、大きな変化を生み出します。

ライフハックとは、人生に長い目でみて変化をもたらすような小さな行動

本当の意味で人生を変えるのは、むしろ取るに足らないような小さな行動の、毎日の積み上げであったりするのです。(堀正岳)

習慣の力を身につけたければ、小さな行動を積み上げることが重要です。多くの人は大きな目標を設定し、いきなり習慣にしようとしますが、それには無理があります。日記を習慣にしたければ、まずは1日1行でもよいので、文章を書くことからはじめてみるのです。

毎日の行動を、数分で実践できるような小さなカタチに切り刻み、実践することで、やがて大きな変化を生み出すことができるようになります。著書はそんな小さな習慣のことを「ライフハック」と定義します。

小さな行動は、最初はそれほど大きな結果を生み出せません。しかし長い目でみるとその小さな違いが、大きな変化を生み出します。私もこのブログを始めた当初は、自分の変化に気づけませんでした。しかし、半年もすると徐々に私に良いことをもたらしてくれました。

ブログを書き続けるうちに、書籍や連載のオファーを受けられるようになり、結果、サラリーマンをやめ、今では社外取締役やアドバイザーとして働けるようになったのです。ブログというライフハックによって、私の人生は以前とは様変わりしたのです。

著者は本書の中で、ライフハックの原則をいくつも紹介しています。私が気になったものをいくつかピックアップします。

■ライフハックとは、人生に長い目でみて変化をもたらすような、小さな行動
■ライフハックは、何度も繰り返し適用しつつ、効果を測定して調整することで長い目でみた変化を導く
■ライフハックのやり方は一つではなく、目的と状況に合わせて自分の裁量で柔軟に変化させてよい。逆に、特定のライフハックに固執して目的を見失わないように注意する
■ライフハックは私たちの「頭の良い部分」と「悪い部分」という壁を乗り越える仕組みを作ること。やる気やスキルでは届かない部分に、仕組みで近道を作る
■ライフハックは有用なうちは利用して、不要になったらいつでも忘れてよい

行動の量がやがて質を高めてくれる!

時間管理を通して能動的な時間を生み出していくのは、結果の見えない無駄だと思えるものぞをすべて削ぎ落とし、重要に思えるものだけを選択することではありません。目標に向けた具体的な行動と同程度に、可能性に向けて開かれた時間の使い方を確保するのが重要なのです。

時間を有効に使うことが、ライフハックの肝であることは間違いありませんが、効率ばかり考えていては、よりよい人生を送れません。自分の人生の可能性の扉を開くためには、さまざまな知識を得たり、体験を重ねるための時間も必要になります。

■誰かの誘いに応じて旅行に行く
■気になる映画を観る
■忙しい時間を縫うようにして本を1冊読む

「偶然性を日常に仕込む」ことを意識するとセレンディピティが起こりやすくなります。 日常のなかに偶然性を計画的に仕込むことで、新たなチャンスに出会えるようになります。いつもと違う書店で、違うジャンルの棚を眺めことで、偶然から新たな著者との出会いをデザインできるようになります。

人との出会い、本、音楽・映画・アートなどの情報の断片が偶然手元にやってくるようにすることで、より多くの情報に触れられるようになります。

このような時間が自分の未来を明るくしてくれます。私はサラリーマンを辞めた後で、海外視察旅行に積極的に出かけることを選択しました。経営者や士業、コンサルタントの方々から声をかけられたら、積極的に参加するようにしていました。この時の体験やネットワークが、私の仕事の幅を広げてくれました。様々な視点を持つ人との異なる体験をが、私の血と肉になったのです。

何が重要かはあらかじめ予想できない。そこで、方向性を見誤らないように注意しつつ、時間の使い方は可能性に開かれているように意識する。

自分の時間の使い方の棚卸しをし、能動的に選択ができる状態を増やすことはとても重要です。スケジュールを固定するのではなく、ルーティンを見直し、新たなことにチャレンジする余裕を残しておきましょう。

多くの人はソーシャルメディアやTVに時間を使っていますが、平均的な時間の使い方からは平均的な結果しか生まれないと考えるべきです。時間の使い方を何かに集中的に使うことで、人とは異なる自分をデザインできるようになります。

自分の強みになることを見つけたら、それに集中するのです。私は大量読書とそのアウトプットに時間を使うことで、書評家というポジションをつかみました。経営者のために本を紹介するというブランドを得たことで、仕事にも良い影響を与えられるようになりました。毎日の読書とブログを書く習慣が、今の私を生み出してくれたのです。周りのブロガーのアドバイスに従い、ブログを書くと決めた11年前の自分に私はとても感謝しています。

一度始めたらやめないことが重要で、そのためには小さな積み重ねを自分ごと化することです。変化を起こしたければ、今までとは異なることをやると決め、まずは質よりも量に集中してみましょう。蓄積がやがて質を高めてくれるのです。

ブロガー・ビジネスプロデューサーの徳本昌大の5冊目のiPhoneアプリ習慣術がKindle Unlimitedで読み放題です!ぜひ、ご一読ください。

 

 

 

 

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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