ヴィム・ホフのアイスバスを体験!ICEMAN 病気にならない体のつくりかた (ヴィム・ホフ, コエン・デ=ヨング)の書評

ice formation under gray clouds

ICEMAN 病気にならない体のつくりかた
ヴィム・ホフ, コエン・デ=ヨング
サンマーク出版

本書の要約

ヴィム・ホフのメソッドは、特定の呼吸法、冷水浴、瞑想の3つの柱から成り立っています。彼の呼吸法や瞑想の技術は、心を落ち着かせ、リラックスさせる効果があります。また、彼の身体の耐寒能力のトレーニングは、免疫システムを強化し、病気に対抗する力を高めることができます。

ヴィム・ホフ・メソッドとは何か?

多くの人にとってヴィム・ホフ・メソッドは、医薬治療よりもずっとよく効く可能性を秘めている。そしてうれしいことに、ヴィムを何十年間も特異的な人物にしてきたパワーの秘密が近年、科学によって解明された。じつは人間は、生命維持のために無意識に働く「自律神経系」に影響を与えることが可能なのだ。(コエン・デ=ヨング)

アイスマンとして知られるヴィム・ホフは、人間の限界を超える能力で注目を集めています。彼の極寒に耐えうる特異な能力は、20以上の世界記録、例えば北極圏でのハーフマラソンのタイムや氷の詰まった浴槽での滞在時間などで有名になりました。

ホフとコエン・デ=ヨングはこのメソッドを伝授することで、多くの人々に冷えやストレスに対する新しいアプローチを提案しています。彼の独特のトレーニング法や呼吸法は、身体の潜在能力を引き出す鍵として注目されており、世界中で多くのフォロワーを持つようになりました。

ヴィム・ホフは、人々が真の潜在能力を引き出すためには、身体と心の境界を挑戦し続けることが必要だと主張しています。彼は自らの経験や研究をもとに、現代社会がもたらすストレスや病気に対抗するための自然な方法を提案しています。

ホフのメソッドは、特定の呼吸法、冷水浴、瞑想の3つの柱から成り立っています。
・コールドトレーニング: 徐々に冷たい環境に身体を慣らすことで、免疫システムを強化するのを助けます。
・呼吸法: 特定のリズムで深呼吸を行うことで、酸素摂取を最適化し、体内のエネルギーを高めます。
・瞑想: 心の平穏と集中を高めるための瞑想技法。

彼の主張は、現代社会が抱える様々な問題に対しても有効だと言われています。例えば、ストレスや不安といった心の問題に対しても、ヴィム・ホフ・メソッドは効果的な解決策を提供しています。彼の呼吸法や瞑想の技術は、心を落ち着かせ、リラックスさせる効果があります。また、彼の身体の耐寒能力のトレーニングは、免疫システムを強化し、病気に対抗する力を高めることができます。

深呼吸の驚くべき効果: 身体のエネルギー工場「ミトコンドリア」を活性化

呼吸は、血中酸素濃度を示す酸素飽和度や二酸化炭素量に直接かかわっているだけでなく、心拍数との関係も濃厚だ。心臓と肺は互いに不可分に関係し、速く呼吸をすれば心拍数はほぼ確実に上がる。逆に、ゆっくり呼吸をすれば心拍数は落ち着いていく。「深呼吸でもして落ち着け」というのは生理学的にも正しいのだ。  

心臓と肺は互いに不可分に関係しており、速く呼吸をすると心拍数はほぼ確実に上がります。逆に、ゆっくり呼吸をすると心拍数は落ち着いていきます。つまり、呼吸と心拍数は密接に連動しているのです。

例えば、「深呼吸でもして落ち着け」という言葉がありますが、これは生理学的にも正しいことです。呼吸法を変えることで、心拍変動という脈と脈のあいだの時間の変化も変わります。心拍変動が少ない場合、それは強いストレスにさらされていることを意味します。 したがって、呼吸法を意識して変えることで、心拍数や身体の状態をコントロールすることができるのです。呼吸による心拍変動の変化を意識し、積極的に呼吸法を取り入れて健康な生活を送りましょう。

ヴィムの「呼吸エクササイズ」の源流はチベットのツンモという瞑想技術にある。インドの密教に端を発したもので、密教は紀元4世紀ごろに発祥したとされる。タントラ仏教とヒンズー教の影響が強い。密教は原因と効果の見方を重視し、その目的はあらゆる存在を恐怖のない叡智、自発的な喜び、そしてエネルギーにあふれた愛へと変えることだ。

ヴィム・ホフの呼吸エクササイズを実践する際、その背後にある深い歴史や哲学を思い起こすことで、より深い意識の中での実践が可能になるかもしれません。この古代からの知恵は、私たちが自分自身と宇宙とのつながりをより深く理解し、日常生活に活かす手助けをしてくれるのです。

ツンモ瞑想は、呼吸と具体的な視覚化を融合させた古代の瞑想法です。この瞑想中には、ゆっくりとした深呼吸を行いながら、体の内部に炎が灯るイメージを持つことが推奨されます。その結果、体温が上昇すると言われています。 ただ、この技法は神秘的なものとしてだけではなく、その実効性が科学的にも評価されています。

その典型例として、シンガポール国立大学の研究が挙げられます。この研究において、ツンモ瞑想を実践する尼僧たちが驚異的な体温調節能力を持っていることが示されました。

尼僧たちは外気温マイナス25度の中で体温を38.3度まで上げることができたと報告されています。彼女たちは体温だけでなく、身にまとった濡れた衣服を乾かすこともできました。まるで身体の中に暖房機があるかのように、体温調節を「強」にしたかのようです。ツンモは、科学的な観点からも注目されている瞑想法の一つです。

深く息を吸い込んでゆっくりと吐くことを続けることで、私たちの肺は効率的な空気の交換を果たします。これにより体内から二酸化炭素が大量に排出され、血中の二酸化炭素濃度が低下します。その結果、血管は収縮します。

息を吐いた後、しばらく息を止めると、酸素の消費が増え、二酸化炭素の濃度が増加します。この変化が体内の酸素と二酸化炭素のバランスを狂わせることで、細胞内のミトコンドリアはさらに多くの酸素を取り込むように働きます。 ミトコンドリアは、私たちの身体のエネルギー工場とも称される部分で、糖や脂肪を燃焼し、エネルギー(ATP)を生成します。ミトコンドリアが取り込む酸素が多ければ、その分、エネルギーの生成も増加します。

深呼吸により細胞への酸素供給が増加すると、老廃物が排出され、新しい酸素が細胞内に取り込まれます。このサイクルが繰り返されることで、酸素の供給は増大します。 さらに、息を止める行為は副交感神経を刺激し、身体をリラックスさせる効果をもたらします。これが「好気性代謝」、すなわち酸素を使用してエネルギーを生成する過程を助ける要因となるのです。

アイスバスを体験!

このヴィム・ホフのメソッドを事業投資ラボのイベントで先日体験してきました。メソッドの基本、呼吸法、内観法、アイスバスなどを実際に学んできました。

ホフの呼吸法
1、最初に横隔膜の下を揉み解す
2、40回強く息を吸って、吐く。
3、40回目の最後に、息を吐ききる。
4、頭がくらくらするぐらいまで我慢し、息を止める。
5、息を吸って、15秒止める。
5、2〜5を上記を4回繰り返す。

ホフの呼吸法を学ぶことで、私の脳内物質が活発に分泌され、幸せな気持ちになれました。最初は1分30秒しか息を止めることができませんでしたが、2回目には3分50秒ほどまで延ばすことができました。その後も3分以上をキープすることができるようになり、呼吸も深くなりました。

この体験により、とても心地よい時間を過ごすことができるようになりました。 呼吸に意識を向けることで、瞑想効果を得られます。私は瞑想を習慣にしており、今までも呼吸を意識していましたが、今回ホフの呼吸法を習得することで、より効果を感じることができました。呼吸に集中することで、心の浮き沈みや雑念を取り除き、目の前のことにより集中できるようになりました。

アイスバスにも挑戦しましたが、インストラクターの清水さんのアドバイスに従い、呼吸をコントロールすることで難なく乗り越えることができました。最初は氷水のお風呂に浸かるなどとても無理だと思っていましたが、実際にやってみると楽しいものです。

2分ほどアイスバスに入ったのですが、写真の通り笑顔で楽しむことができました。この後も幸せな気持ちで、その日1日を過ごせました。アイスバスには間違いなくリフェレッシュ効果があります。

ヴィム・ホフの呼吸法は、私にとって身体的な限界を超えることができる手段であり、驚くべき効果をもたらしてくれました。これまでにない体験を通じて、自分の可能性に気付かされました。今後もこの呼吸法を続けていき、より健康で充実した生活を送りたいと思います。


この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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