人間の活動は大きく「食べる」「動く」「寝る」という三つの要素にわけることができます。これら一つひとつの質がよくなればそれだけ、快適な毎日を送ることができるのです。(石川三知)
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食事や食べ方を見直すだけで、結果を残せるようになる
最近、疲れるが取れなくなってきたので
世界のピークパフォーマーが実践する脳を操る食事術によって
自分の生活パターンを改善しようと考えています。
著者の石川三知氏は長友佑都、高橋大輔、荒川静香などの
トップアスリートを育てた栄養学士ですが
本書を読むと食事によって、集中力を高めたり
疲れない体を作れることがわかります。
現代人はパソコン作業などでストレス過多になり
マグネシウムやカルシウムが不足しがちです。
この結果、思うように頭や体を動かせなくなり
ミスを繰り返してしまうのです。
そんな時には砂糖だらけの缶コーヒーやスナック菓子を控え
アーモンドやバナナを食べると
仕事のミスが減り、生産性が上がると著者は指摘します。
食事の際にも早食いをやめ、15回しっかりと食べ物を噛むことで
内臓の負担が減り、消化吸収がよくなり、疲れない体を作れます。
また、食べることに意識をフォーカスすることで
味覚も敏感になり、食事を楽しめるようになるのです。
このように普段の食べ物や食べ方を見直すだけで
自分の脳や体を改善できることがわかります。
世界のピークパフォーマーが実践する脳を操る食事術 [ 石川 三知 ] |
食事、睡眠、運動の重なりをなくそう!
石川氏は食事、運動、睡眠の重要性を語っていますが
この三要素を「重ならない」ようにすべきだと指摘します。
例えば、深夜に牛丼を食べてすぐ寝てしまうことが
ビジネスパーソンにはよくあると思いますが
これが体を疲れさせる原因になります。
消化という「食べる」活動がまだ終わっていないうちに
「寝る」活動に入ることで、体に負担をかけてしまうのです。
外見上は寝ていても、私たちの内臓はずっと活動しています。
これでは体が休まるわけがなく、朝になっても疲れが抜けません。
食事と睡眠を重ねることが疲れの原因なのです。
食後にすぐ運動をするのがよくないのもこれと同じ理屈です。
食事と運動を重ねることで、お互いがぶつかり合い
体にいらぬ負荷をかけているのです。
石川氏は睡眠を優先し、質を上げるべきだと言います。
ポイントは「寝る」の質を上げる。それまで、「食べる」が「寝る」の邪魔をして、そのせいで「寝る」の質が下がっていたなら、生活を改善して、寝る前に消化を含めた「食べる」を終わらせてしまいましょう。いちばんいいのは夕食の時間を早めることです。寝る二時間以上前に食事を終えていれば、「食べる」と「寝る」の間にきちんと線を引くことができます。
私も最近、忙しかったために夜遅い食事が増えていましたが
これが睡眠の質を下げていたのだと反省しました。
眠る前の食事には気を使いたいと思います。
疲労困億ですぐにでも寝てしまいたいというときは、食べないという手もあります。その場合、夕食でとれなかった分の栄養素は、翌日の朝食で補えばいいのです。疲れているとき無理に食べるより、しっかり寝てリフレッシュした状態のほうが、食欲も出るし栄養の吸収もよくなるのでからだにいいともいえます。
夕食の食べ方が、睡眠に影響を与えます。
深夜のドカ食いを続けていると体が疲れるだけでなく
体重も増加し、生活習慣病の原因にもなります。
睡眠の質の善し悪しによって、翌朝の気分や体調も決まりますから
寝る前にドカ食いをするのをやめましょう。
深夜の牛丼ではなく、翌朝のサラダやフルーツが
あなたの脳や体を休ませ、パフォーマンスを高めてくれます。
まとめ
「食べる」「動く」「寝る」という活動を意識し
それが重ならないように習慣を変えるだけで、疲れない体を作れます。
就寝前の食事をやめ、まずは睡眠の質を高めるようにしましょう。
これで脳も休まり、翌日のパフォーマンスをアップできます。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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