PurposeとPassionのPの2乗で生産性を高めよう!

人生で大切なのは、私たちが生きたという単なる事実ではない。私たちがほかの人の人生にどんな変化をもたらしたかで、人生の意味は決まるのだ。(ネルソン・マンデラ)


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なぜ、パッションが重要なのか?

自分の仕事が天職だと思えるときは、充実感があり、報酬額に関係なく、毎日がボーナスです。(オプラ・ウィンフリー)

スタンフォード大学の2008年度卒業式でオプラ・ウィンフリーは祝辞を述べました。彼女は自身が富と名声を得るまでの歩みを語った後、感情の大切さを説き、自分の直感に耳を傾けることを称賛しました。オプラは、「世界は学校であり、人生は教室だ」と述べています。以下logmiからオプラのスピーチを引用します。

私が学んだ、世の中の先頭に立つ秘訣とは、もっとも偉大な大学である所の宇宙から授かることです。これらの教えを、胸襟を開いて受け入れることです。熱意を持って人生を歩み、向上心を持つことができ、皆さんの進歩を大いに支援してくれます。なぜなら、人として進歩すること、それが、私たちが生まれて来た理由だからです。より豊かな自己へ、より高みへの理解へ、より深い思いやりとや成長へと進み続けるのです。

出世街道をひた走るなんてことは忘れ、本当に高く飛びたいのなら、自分の力を情熱につなげるようにすべきだと彼女は言います。「自分の気持ちに素直になること」、正しい道だと感じるのであれば、前進すればよいですし。間違っていると感じるのであれば、それをやめればよいのです。自分の仕事を愛し、それに情熱を持つことができれば、人生はうまくいくとオプラ以外の多くの成功者も指摘します。

ただ、情熱があるだけでは成功できないこともわかっています。確かに、情熱は重要ですが、自分の好きなことだけをしても成功できない人が多いのも事実です。それどころか、好きなことをするだけでは、失敗する可能性が高まります。

では、私たちはどうすれば成功できるのでしょうか?モートン・ハンセンGREAT @ WORK 効率を超える力の中で、情熱と目的を合致させることで成功できるようになると述べています。

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成功したければ、「Pの2乗」を目指せ!

多くの人は、キャリアにおける情熱をまったく誤解している。ある人は、成功の見込みに関わりなく情熱を追うべきだと思っている。またある人は、キャリアを積んで堅実なお金を稼ぐことが大切で、情熱を生かせるかどうかは関係ないと考えている。このふたつの意見は、どちらも説得力に欠け、その結果、人はふたつのあいだを揺れ動き、どうしたらいいか確信を持てず、右往左往することになる。(モートン・ハンセン)

情熱を「追う」べきか「無視する」べきか、この二者択一しか方法はないのでしょうか?実は、ある調査により、第三の選択肢があることがわかりました。一部の人は「情熱」を「目的」と一致させることで、成功を手に入れていたのです。

5000人の統計分析によると、情熱を目的と一致させられる人は、目的と情熱のどちらか一方または両方が欠けている人よりも、平均して業績がはるかによいことがわかりました。情熱(Passion)と目的(Purpose)の両方がハイレベルにする「Pの2乗」効果で、彼らは結果を出していたのです。Pの2乗で働く人たちは、情熱も目的もなかったときより業績のパーセンタイル順位が18ポイント上昇すると予測されています。

ふたつのうちひとつしかない人、情熱はあるが目的はない人、または、目的はあるが情熱はない人は、2つのPを持つ人より業績のスコアが低かったのです。私たちは、仕事に情熱と目的意識の両方を持つこと、つまり「Pの2乗」を目指すことで、成功を手に入れられることが明らかになったのです。

では、情熱と目的を一致させると、なぜ効果があるのでしょうか?5000人の調査参加者を調べたところ、情熱と目的でスコアが高かった人は、週の労働時間が平均50時間でした。一方、スコアの低かった人は43時間で、その差はわずか7時間でした。情熱と目的意識に駆られて、彼らは仕事に70時間も80時間もつぎ込むわけではなかったのです。また分析によると、7時間多く労働した分は業績向上にあまり影響がなく、わずか1.5パーセントの効果しかないことも判明しました。

自分のしている仕事が好きなら、ある程度のエネルギーを持って取り組めるだろう。さらに、自分はほかの人たちを助けている自分が必要とされ、自分を頼りにしている相手がいると感じるのなら、抜きん出たいという動機はそれだけ大きくなる。努力を目的に向けて注ぐことができ、その結果、成功もついてくる。喜び、ワクワク感、自尊心、インスピレーション、希望など、ポジティブな感情を持つことができ、エネルギーに直結する。

自分のしていることに情熱を感じ、価値ある貢献をすることで、モチベーションはぐんぐん上がります。エネルギーがわいてきて、働いている1時間1時間を最大限に活用できるようになるのです。

情熱と目的意識を広げるためには、次の3つの方法があります。
・新たな役割を探そう
今いる組織の中で、自分の情熱をもっとうまく活用でき、もっと強い目的意識を与えてくれる新たな役割を探すのです。
情熱はひとつではない
仕事に情熱を感じるとは、仕事そのものに喜びを感じることだけではありません。情熱は、成功、創造性、人との触れ合い、学習、コンピテンシー(特定の強み)からも生まれます。こうした分野を活用して情熱の種類を増やすとようでしょう。
・目的のピラミッドを登ろう
第1に、価値をもっと増やす方法を見つけ、第2に、個人的に意味のある活動を実践します。第3に社会的に意味のある活動を探す、この3つのミラミッドによって、目的意識を広げることができます。

自分の目的意識を広げ、情熱を持って、それに取り組むことで、新たな価値を提供できるようになります。多くの人から感謝され、自分のモチベーションを高められます。情熱を傾けることが見つければ、人生を楽しめるようになります。好きなことを仕事にし、そこに目的を見つけられれば、成功する可能性をより高められるのです。

まとめ

情熱(Passion)と目的(Purpose)の両方がハイレベルにする「Pの2乗」効果で、人は結果を出せるようになります。自分の目的意識を広げ、情熱を持って、それに取り組むことで、新たな価値を提供できるようになるのです。好きなことを仕事にし、そこに目的を見つけて、人生をもっと楽しむようにしましょう。

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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