異業種のよくわからない話でも、逃げずに食らいつくことで世界が広がり、自分にはなかった新しい視点や思考法を得ることができるのです。新たな市場の創造には、データには現れない深い部分の洞察が必要です。異業種交流での「1000本ノック」で新しい思考法を身につければ、洞察力が磨かれて、創造力も高まるわけです。さらに、出会いの幅が広がると自分が変わり、そこからさらに新しい出会いが生まれ、そのような交流が自分の財産となっていきます。(石川康晴)
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学びなおしのために、新たな出会いをデザインしよう!
石川康晴氏の学びなおす力 新時代を勝ち抜く「理論とアート」の書評を続けます。著者は「MBAを取得する」「アートに触れる」「面白い人やものに出会うこと」で、ミドル以降のビジネスパーソンも学びなおせると指摘します。先の見えない時代には、自分にない知識や体験を持っている人は、全て師になる可能性があります。
異業種、若い世代、プロフェッショナルな人との出会いをデザインし、新しい学びを得るようにするのです。私は仕事柄編集者や著者や経営者に出会うことが多いのですが、彼らが今はまっていることを質問し、実際にそれを試すようにしています。本を薦められたら、アマゾンで購入し、すぐに読むようにしています。面白い施設を教えてもらったら、そこに赴き、なぜ流行っているのかを考えるようにします。情報をインプットするうちに、新しいアイデアが生まれたり、課題を解決する方法が見つかります。情報や体験を脳内で結びつける作業を習慣化することで、ビジネスが活性化するのです。
会う人全てを師に変えることで、様々な刺激を得られ、人生を面白くできます。現在はインターネットが発達し、情報自体には価値が無くなっています。ネットやマスメディアはもちろん、日々出会う人との雑談から、良いと思ったものを見つけたら、すぐに実践してみましょう。
学んだことは、放っておいたらすぐに忘れます。メモをとっても行動を起こさなければ、意味はありません。有用だと思った情報はすぐに動いて、試すことが大事です。
いまは、アクションが必要だと思ったら、メモを取る前に動いてしまうのです。勉強とアクション。この2つをバランス良く使い分けています。
インプットとアウトプットの両輪を回すことが重要で、良いことを学んだら、すぐにアクションを起こすようにしましょう。
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若者たちを師にする!
新聞を読んでいる20歳前後は少ないですが、ユーチューバーに関する情報なら、大人はもちろん、中高生よりも雄弁に語れます。 これからビジネスをするうえで、新聞から得られる情報だけでなく、ネットや動画から得られる情報も重要です。日常的にどちらからも情報を得ておくことがビジネスに役立つこともあるでしょう。
ビジネスのネタは多様化し、様々なところにチャンスがあります。この時代において、情報源が少ないのは、チャンスに巡り会う確率を減らしてしまいます。大人だけと付き合うのではなく、若者にもアンテナを張るようにしましょう。
今後、5Gが普及すると、恩恵を享受するのは、10代、20代の若い世代が恩恵を受けるはずです。この世代が5Gを積極的に利用することで、動画コンテンツは加速度的に普及していきます。サブスクリプションビジネスがさらに活況を呈し、動画で情報発信することが当たり前になります。
若者のタブレットやスマホを使いこなす力、さらにその検索能力は私たちとは異なるレベルになっています。デジタルネイティブはソーシャルメディアや動画を使い倒し、今後、ビジネスの世界を変えていきます。若い人たちとはビジネスはできないという偏見を捨てて、彼らの強みと自分の強みをかけ合せるようにするのです。
面白い人やもの、自分にないものをもっている人ととにかく会うようにしましょう。自分の周りに多様なネットワークを築き、年代や業種の垣根をなくすことで、自分の可能性を広げられます。TikTokやYouTube、ソーシャルメディアなどの情報を若者から得るようにするのです。ビジネスパーソンや経営者だけでなく、若者を師にすることが5Gの時代には求められています。
まとめ
情報が多様化する中で、新聞などのマスメディアから得られる情報だけでなく、ネットや動画から得られる情報も重要になってきました。特に5Gの時代は動画やソーシャルメディアの価値が高まります。それらを使いこなせる10代、20代のネットワークを築き、彼らを師にしましょう。
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