私が茶道にはまった理由。一期一会と喫茶去について改めて学ぶ。

習慣化

家の中にいれば、いやがおうでも生活するための道具が目に入ります。何かが目に入れば、どうしても人間はそちらに気を取られてしまう。お茶碗が目に入れば、食事のことをつい考えてしまう。ところが山の中にいれば、目に入るものは木々や川の流れだけです。いわゆるいらぬものがいっさい目に入ってきません。心がとらわれることなく修行に集中できます。(枡野俊明)

今ここにフォーカスする方法

現代人は多くのモノに囲まれているため、ついつい余計なことを考えてしまいます。
禅僧は修行の際に、ほとんど何もない環境で自分を鍛えます。
目に入るものが少ないから、今ここに集中できるのです。
自分の心を落ち着かせるためには、モノとの関係を見直すのがよいかもしれません。
日々を暮らす部屋の中のモノを整理し、スッキリすることで雑念を減らせます。
常に頭の中に雑多な物事を入り込ませないようにするために
シンプルに暮らすことが重要になるのです。
物に囲まれて暮らすことで、短期的にはワクワクできますが
どこかに逃げ場を作って置かないと、心の平穏は得られません。
茶室のように、何も置かないシンプルな部屋をつくっておくとよいでしょう。
心を落ち着かせたい時や、自分との対話の時間を持ちたい時には
その場に移動するとよいでしょう。

茶道を体験して、私が見つけたこと。

先日友人のみずかみまゆこさんの「繭ごもりの茶会」に参加してきました。
前々から茶室の『空=余白』を体験したいと考えていたのですが
今回、コレド室町の中の茶室でのイベントだったので
仕事帰りに経営者仲間と共に茶の世界に浸って来ました。

当然ながら、茶室の中には釜と茶器、掛け軸、花しかありません。
当然、茶室の中ではモノに心を奪われません。
実は、茶室にはiPhoneやApple Watchの持込が禁止されています。
雑念を運んでくるデジタルギアから解放されることで
私は今ここに集中することができました。
一服の抹茶に集中することは、瞑想と同じ効果があり
この場に参加した後、私の疲れた脳がなんと元気になっていたのです。

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一期一会と喫茶去

この茶会の中で、みずかみさんから当日二つの禅語を習いました。
有名な一期一会喫茶去です。
茶会に臨む際には、その機会は二度と繰り返されることはないと
とらえるべきだとみずかみさんは言います。
この茶会は一生に一度しかない茶会だと心得
一期一会だと思って、互いに心を尽くすべきなのです。
同じメンバーで集まることはできても、二度と同じ茶会は行えません。
今日という時間は、二度と繰り返せないたった一度きりのものですから
今この時を大切にすべきです。
茶器や掛け軸、和菓子は今日とは違うものになるでしょうし
同じメンバーが集まるとは限りません。
今この出会いに感謝し、目の前の人に誠意を尽くすべきなのです。

今回、茶室には「喫茶去(きっさこ)」の掛け軸が飾られていました。
この「喫茶去」も一期一会と同じようによく知られた禅語ですが
お茶でも一服召し上がれ」という意味です。
喫茶去は、中国の唐の時代の趙州禅師の実話が語源になっています。
趙州禅師が修行僧の一人に「あなたは過去にここに来たことがおありか?」と尋ねます。
修行僧が「過去には、ありません」と答えると
「喫茶去」と禅師は茶を勧めました。
別の修行僧に同じことを尋ねると
今度は「かつて来たことがあります」と答えます。
ここでも禅師は「喫茶去」と同じようにお茶を勧めました。
そばにいた院主は不思議になり、禅師に以下の質問をします。
「初めての僧にも、来たことがある僧にも同じ様に茶を勧めたのはなぜですか?」
禅師はこれには答えずに突然「院主さん!」と話しかけます。
院主が思わず「はい」と答えると、禅師はまた「喫茶去」と言い、茶を勧めます。>

趙州禅師は全く違う三人に対し、ただ「喫茶去」と言って接しました。
どんな境遇の者にも分け隔てなく「お茶をおあがり」と伝える裏には
客人の貴賤や貧富など意識していないことがわかります。
貧富貴賎にとらわれず、無心に茶を点て、人と接することの重要性を
茶道は教えてくれるのです。
喫茶去という言葉の中に茶道の心構えや
人としての生き方が隠されているのです。

茶室という空間や茶道の所作だけでなく
みずかみさんの禅語の解説が私たちビジネスマンには響きました。
茶道はマインドフルネスにも通じ、心を落ち着かせてくれます。
また、教養を高めることができ、ビジネスマンの方にはおすすめです。
ちなみに次回の「繭ごもりの茶会」は5月29日開催だそうです。
詳細はこちらのみずかみさんブログからお願いします。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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