チャディー・メン・タンのたった一呼吸から幸せになるマインドフルネス JOY ON DEMANDの書評

習慣化

心を楽に構えて、傾け、高めるという三つを実践すればいつでも、痛みだと思えたものはやわらぎ、なんでもなかったことが喜びに満ちたものに、喜びに満ちたものはもっと喜びに満ちたものになっていくと約束できる。(チャディー・メン・タン)


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瞑想というメンタルトレーニングでJOYを手に入れよう!

チャディー・メン・タンたった一呼吸から幸せになるマインドフルネス JOY ON DEMANDを読み返すことで、幸せについて改めて考えるキッカケをもらえました。タンは「陽気な善人」と呼ばれ、Googleの人材育成で力を発揮したことで有名です。瞑想をGoogle社内に取り入れ、同社の生産性を一気に高めました。

体のトレーニングが健康によう影響を与えるように、メンタルトレーニング(瞑想)で、心が喜びや楽しみにあふれた状態(JOY)をつくり出すことができるのです。

オンデマンドで(要求に応じて)JOYにアクセスする能力といったメンタル・スキルを僕たちは育むことができて、そのおかげで人生のあらゆる面を改善できる。

瞑想を習慣にすることで、私たちは一瞬で幸せになれるのです。チャディー・メン・タンは成功と幸福について本書で整理しています。彼の言葉を読むと成功ではなく、幸福を目指した方がよいことがわかります。この「ハピネス・アドバンテージ」の考えを身につけると人生をより楽しめるようになります。

成功は幸福をもたらさない。幸福が成功をもたらすんだ。

彼はここで、ショーン・エイカーの『幸福優位7つの法則』を紹介しています。ショーンは数十年にわたる数百の研究を引用して、成功を追求するときに幸福が大きなアドバンテージになると指摘します。

現代経済において、もっとも大きなアドバンテージは幸福で熱心に働く労働力である。幸せならば、セールスは37パーセント、生産性は31パーセントも伸び、仕事の正確性は19パーセントも上がる。幸せならば職場での人気も仕事の成績も上がる。学生ならば成績がよくなる。また、健康状態もよくなるほか、人生の質が多くの面で向上する。(ショーン・エイカー)

幸せが私たちに成功をもたらし、よりクリエイティブな存在に変えてくれるのです。そして、タンはJOYと幸福が、瞑想というトレーニングによって、簡単に手に入るというのです。そして、成功したければ幸せになる方法を学んだ方が近道だと以下のうように述べています。

もしもあなたが成功したいのならば、まずは幸せになる方法を学ぶことを強くお奨めしたい。それを学ばなくても成功はできるけれど、とうてい奨められない。なぜなら、成功する前から不幸ならば、成功したらもっと不幸になる確率が高いからだ。金銭的に成功した僕自身の経験や僕の知るお金持ちの人々を見れば、富は個性の増幅器だとわかる。

冷酷で不親切な人がお金持ちになると、もう生き残るためにムリに他人によくする必要がなくなるので、もっと冷酷で不親切になる可能性が高いのです。逆に、もし親切で寛大な人がお金持ちになれば、もっと親切で寛大になれるのです。稼いだ富によって、より他者に貢献できるようになります。私たちは幸せになる方法を学ぶことで、他者に貢献でき、周りから感謝される存在になれます。この徳の積み重ねで、より人生を楽しめるようになるのです。成功する前に幸せになる方法を学ぶことが私たちには必要なのです。

富が個性の増幅器だということは、経験の増幅器でもあるということだ。中産階級のときにみじめな状態にある人は、お金持ちになるともっとみじめな状態になりやすい。というのも、あなたをみじめにする心の状態貧欲さや冷酷さ、執着、心の乱れが増幅されるからだ。同じ理由から、中産階級のときに幸せな人は、お金持ちになるともっと幸せになる。幸せをもたらす心の状態、つまりやさしさや寛大さ、内面の平穏が増幅されることで、幸福も増幅されるからだ。

そして、幸せになるための早道が心をトレーニングすること=瞑想を習慣化することなのです。

瞑想によって、幸せになれる理由!

瞑想は実生活を幸せに導く、と今の僕は確信している。極端な例だけど僕自身が証拠だ。かつて僕の基本幸福度はとても低かったので、初期設定(デフォルト)の状態がみじめな状態だった。何かいいことがあっても、幸せな気持ちは長く続かずに、やがてまたみじめな状態に戻っていく。成長するにつれて経済的余裕もできて、世間から認められ、いわば成功を手にするようになったけれど、それでも僕は幸せじゃなかった。でも、心のトレーニングを始めて2、3年が過ぎると、僕の基本幸福度は大きく上がって、普段から陽気になった。何かつらいことを経験すると、それはもちろんつらいのだけれど、やがては陽気に戻っていった。

心のトレーニング(瞑想)のもっとも重要な恩恵は 、オンデマンドで心を落ち着ける能力が身につくことです。座って瞑想しているあいだのほとんどの時間で心は落ち着き、それを持続できるようになります。さらには、このスキルを伸ばし、習慣化すれば、座っていなくても、「日常の生活 」でリラックスできます。

心のトレーニングのふたつ目の基本的な恩恵は、心がクリアになることです。心の落ち着きがあなたに明瞭さをもたらします。心がクリアになることで〈自己の気づき〉が増し、どんどん自分をよくできます。

心が澄むにつれて、感情のプロセスや認知のプロセス、それに自我のプロセスについての認識もクリアになる。そのことで自己の気づきは少なくともふたつの面で強化される。ひとつは感情の認識面においてで、一瞬一瞬の感情を敏感に見わけられるようになってくる。もうひとつは自己評価で、自分のアイデンティティや傾向、リソース、弱点をより客観的に考えられるようになる。

心のトレーニングの三つ目の基本的な恩恵は、GRITを養えることです。立ち直る力、特に感情の痛みから立ち直る力が高まるとタンは言います。私も瞑想を習慣化することで心の平穏を取り戻せました。イライラしそうになった時は大きく深呼吸をして、自分の感情をコントロールするようにしています。心を落ち着かせ、自分との対話を重ねるうちに今の自分を客観視でき、より良い選択ができるようになりました。

気持ちは3つのステップで回復する!

気持ちの回復は注意 情動 認識によってもたらされます。嫌なことが起こりそうになったら、まずは呼吸と体に注意を向けるのです。その小さなアクションが心に平穏をもたらします。

気持ちの回復は3つのステップを踏む。注意、情動 、認識だ。感情の痛みが発生する出来事に遭遇したとき、僕たちはまず注意戦略をとる。一時的に、呼吸と体に注意を向けることで、心を落ち着けるんだ。心が落ち着けば、直面する問題の半分は解決するけれど、それはまだ最初のステップにすぎない。

2つ目は「情動」のステップで、その状況に含まれる情動と向き合います。体の中からわき起こった感情を、マインドフルかつ客観的に知覚するのです。瞑想を続けるうちに、そうした苦しい感情さえも、体の中の感覚にすぎず、たえず発生し、時間とともに変化しては消えていくものだと理解できます。苦しい感情を客観視し、友だちのようにやさしく扱うことで、その情動に対処すると落ち着きを取り戻せるようになります。

3つ目の「認識」のステップでは、より広く、賢く、思いやりのある見方を心がけるのです。心が落ち着いていれば、物事に異なる角度から光を当てることができます。たとえば、目の前の試練を、自分について理解し、成長するためのチャンスだととらえることで、別の行動を選択できます。瞑想によって、思考と行動を変えることで、より良い結果を手に入れられます。

今回の失敗を未来の成功のための材料として利用することを考えよう。言いかえれば、この認識のステップによってあなたの知恵と思いやりが増し、将来の苦しみの原因を減らすことができるんだ。心のトレーニングは感情が立ち直る力を高める。心のトレーニングで僕たちが実践するのは 、困難な状況において心を落ち着け、感情のプロセスを高い解像度で知覚し、思いやりと客観性を育むことによって、感情の痛みに直面したときにこの三つのステップで対処する能力を強化することだ。

心のトレーニング(瞑想)がもたらす三つの恩恵(心の落ち着き、クリアな心、感情が立ち直る力)によって、人生を改善できます。瞑想の実践を積めば誰でもその三つの能力を獲得できるのです。この能力を身につけることで私たちは幸せになれます。

まとめ

瞑想が私たちの人生に幸福を運んできてくれます。ハッピーアドバンテージの法則を信じて、まずは幸せになることを目指しましょう。瞑想によって、心をリッラクスさせ、自分を客観視でき、良い選択を行えるようになります。クリアで、回復力のある心を持てるようになると、人生の苦難を克服でき、GRITも養えます。

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