エネルギー・チャージのための6つの原則

現代世界のペースに疲れ果てたら、ホモ・サピエンスは画面のタップや書類書きではなく、狩猟採集に向いた体に進化してきたということを思い出そう。先史時代の人間は多種多様なものを食べ、まともな食事にありつけるまでまる1日(かそれ以上)待つことが多かった。つねに動いている状態があたりまえだった。歩き、走り、ものを運び、その合間に短く激しい活動をした。それでも余暇や家族のための時間はたっぷりあった。(ジェイク・ナップとジョン・ゼラツキー)

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エネルギー・チャージのための6つの原則

ジェイク・ナップとジョン・ゼラツキー時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」書評を続けます。私たち現代人はデジタルギアに時間を使いすぎ、本来やるべきことに集中できていません。もっとも重要なタスクに集中するために、邪魔なものを排除する必要があります。人類学者はホモサピエンスの労働時間は週30時間ほどだったと推定しています。私たちは彼らに比べ、はるかに忙しい時間を過ごしています。

私たちの祖先は、暗くなれば眠り、日の出とともに起きていたので、睡眠不足になることはありませんでした。私たちはそんな古代人の子孫ですが、世の中の変化のスピードに心身の進化が追いついていないのが実態です。心や体が消耗するのも仕方がないのです。

いまもまだ僕らの心身は、つねに動きまわり、変化に富んだ少なめの食事をとり、静かな時間をもち、人に囲まれてすごし、1日のリズムに合わせて安らかな睡眠をとるライフスタイルを送るようにできているのだ。現代世界は快適とはいえ、当時とはまったく異質なライフスタイルがデフォルトになっている。

私たちにはリカバリーが必要で、エネルギーをチャージする必要があるのです。著書は古代と現代の「いいとこどり」をする古代人式「エネルギー・チャージ・6つの原則」を提案しています。

原則1、動き続ける 
私たちの祖先はいつも歩き、ものを運び、持ち上げ、働いていました。人間の脳と体は、動いているときがいちばん効率よく機能します。たった20~30分運動するだけで、脳がよく働き、ストレスが減り、気分がよくなり、そのうえ睡眠の質も高くなります。

原則2、「リアルフード」を食べる
ホモサピエンスは、野菜や果実、木の実、動物など、見つけられるもの、つかまえられるものを何でも食べていました。食事のデフォルトを加工食品から、リアルフード主体の食生活に変えるようにしましょう。

原則3、「カフェイン」をうまく使う 
カフェインはエネルギーレベルを改善するのに利用しやすい手段ですから、上手にコーヒーを飲むようにしましょう。

原則4、喧騒を離れる
古代人の世界では、ほとんど何事も起こりませんでした。緊急ニュースなどなく、静かな生活があたりまえでした。人は静けさにただ耐えるだけでなく、その時間を生かして生産的なことを考え、集中して仕事をしていたのです。騒音と気を散らすものにあふれる今日の世界は、エネルギーを奪い、集中力を損ないます。デジタルから距離をおき、休息をとるようにしましょう。

原則5、親密な時間をすごす 
デジタル画面を通したコミュニケーションだけでなく、あえて昔風のやり方を選択しましょう。自分のバッテリーを充電してくれる人を探し、直接会うようにするのです。

原則6、洞窟で眠る
ミシガン大学の2016年の研究によると、アメリ力人はイギリス人やフランス人、カナダ人と同様、毎晩約8時間の睡眠をとっています。しかし、ほとんどの人は睡眠が足りていないと感じています。実は、睡眠は量より質が大切なのです。現代はデジタル画面から過密スケジュール、カフェインまで、熟睡を妨げるものにあふれています。規則正しい睡眠をとり、体を休め、気分を高め、思考を明晰にするようにしましょう。

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積極的に歩くようにしよう!

人間は歩くように生まれついている。人間は直立歩行の能力を手に入れたことで、脳も巨大になり賢くなっていった。だが現代の世界は動力付きの乗り物がデフォルトだ。

私たちは歩くことで脳を進化させてきました。つい最近まで、人には歩くことしか選択肢がなかったのです。しかし、現代ん人は乗り物を手に入れることで、歩く時間を減らしています。「歩かない」ことが当たり前になり、エネルギーを蓄える絶好の機会を逃しているのです。

ウォーキングは心身によいことがわかっています。ハーバード大学とメイヨークリニックなどの報告によると、ウォーキングには体重を減らし、心臓病を防ぎ、がんのリスクを低下させ、血圧を下げ、骨を強くし、鎮痛作用のあるエンドルフィンの分泌を高めて気分を高揚させる効果があることがわかっています。ウォーキングは「奇跡の薬」なのですから、歩くことを習慣化にすべきです。

歩くことで「思索の時間」も増やせます。ギリシャの哲学者も歩きながら、思索や夢想を繰り返しました。ウォーキングの時間を使って、私たちは様々なプランを作れますし、五感を刺激することで、新しいアイデアが生まれます。歩きながら、オーディオブックを聞いたり、音楽を楽しむこともできます。歩く時に自分の好きなことをして、心と体を復活させましょう。

デフォルトを「なるべく乗り物に乗る」から「なるべく歩く」に変えれば、歩くチャンスがどこにでもあることに気づく。 ウォーキングは世界一シンプルで手軽な運動だが、簡単なわりに強力な充電機能を持っているのだ。

私は移動する際に一駅前で降り、公園や神社をお参りするようにしています。少ない時間でも、緑に触れ合うことで、リフレッシュできます。神社で深呼吸することで、嫌な気持ちもリセットできますから、早めに移動して、好きな場所に寄り道し、エネルギーをチャージするようにしましょう。

現代人と古代人のいい所取りをして、自分の心と体をリカバリーさせることで、生産性は高まります。運動、食事、睡眠を見直し、自分のパフォーマンスをアップさせましょう!

まとめ

自分の時間を取り戻すためには、休むことや体を動かすなどのリカバリー策を取り入れる必要があります。特にウォーキングは心身によいことがわかっています。日々の生活の中にウォーキングを取り入れ、自然に触れ合うことで、エネルギーをチャージできるようになります。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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