白井久子氏のコンサルティングを「見える化」する技術: マッキンゼーが教えてくれたの書評


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コンサルティングを「見える化」する技術: マッキンゼーが教えてくれた
著者:白井久子
出版社:同友館

本書の要約

優秀なコンサルタントは3つのスキル、コミュニケーション力、影響力、ファシリテーション力を持っています。変化の激しい時代に生き残るビジネスパーソンになるためには、この3つのスキルが欠かせません。特に、ファシリテーンション能力はメンバーの共感を作るために必要なスキルです。

優秀なコンサルタントに不可欠な3つのスキル

既にある答えを教えることには価値が無くなります。代わりに、これからは、
●今までにないアイデアを引き出してくれる
●新しい創造性を生み出してくれる
●未来に期待を抱かせてくれる
以上のような信頼できる専門家やリーダーやコンサルタントが求められるようになります。(白井
久子)

AIやテクノロジーが進化する中、コンサルタントや士業は専門知識だけでは戦えなくなってきます。結果を出すコンサルタントは、クライアントへの貢献マインドをもち、フィードバックを受け入れ、自分のスキルを絶えず改善しています。彼らは相手に最短で伝わる方法を徹底的に探り、インパクトを持って関係者を巻き込みます。優れたファシリテーション能力で、メンバーに共感を与えます。

私たちは専門知識だけでなく、コミュニケーション力、影響力、ファシリテーション力を身につける必要があるのです。当然一度学んだ知識は陳腐化しますから、クライアントを満足させるために、インプットを続けなければなりません。

知識を陳腐化させないように、様々な分野や業界の情報に貧欲に収集するよう視野を広めれば、様々な視点から仕事へのヒントが見つけられるようになります。広い情報の中で今まで全く関係のないもの同士だと思っていた情報に繋がりを発見すると、考える事の面白さを感じるようになったりもします。それらの経験をもとに、創造力・想像力・思考力が醸成されていくのです。一言でまとめると、広い知識と広い視野で、人々が必要とする新しい価値創造ができる人材が、今の時代では希少価値も高く必要とされていくのです。

世の中が複雑になり、新しいビジネスのヒントを見つけるためには、課題解決能力だけでなく、課題を発見する力を問われるようになりました。新たな価値を想像するためには、知識、体験、人脈が欠かせなくなっています。

成功の循環を生み出すきっかけが、ファシリテーション!

ファシリテーションは、一言でいうと「人と人の相互作用(関係性)を促進する」働きで、人と人の関わりをつくり、人の力を引き出し、個人ではできない人と人との間で起こるイノベーションを生み出す事。その結果、集団による問題解決、アイデア創造、合意形成、教育、学習、組織変革、自己表現、成長など、あらゆる知識創造活動を支援し促進していくのである”と。(堀公俊)

日本ファシリテーション協会の初代会長の堀公俊氏はファシリテーションによって、関係性の質が向上すると言います。メンバーの意志の疎通がスムーズになれば、新しい物の見方や考え方が生まれ、更には、思考の質が変わっります。思考が変われば、行動も変わります。最終的にはこのプロセスによって、成果の質がアップします。

良質なコミュニケーション→思考の質の変化→行動の変化→成果の質がアップ

成功の循環を生み出すきっかけが、実はファシリテーションなのですが、私たちはこの能力を軽視しています。優秀なファシリテーターは、相手の意見に興味関心を持ち、結果を出すために傾聴と質問を繰り返します。答えがコンサルタントが出すのではなく、メンバーに出してもらうことで、新しい視点が発見でき、アイデアの起点を作れます。

メンバーの連携を意識し、共創を生み出すことがファシリテーターに欠かせぬスキルです。出てきた意見を、ロジカルにまとめ、方向性を決定し、結論を引き出していきます。メンバー全員が参加し、意見を出し合うことで、結論にも責任が持てます。ファシリテーターが役割を果たすことで、メンバーは翌日から行動を起こせるようになるのです。

優秀なコンサルタントの3つのスキル、コミュニケーション力、影響力、ファシリテーション力を本書で学び、これからの時代にクライアントから選ばれるビジネスパーソンを目指しましょう。

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