Brian David Johnsonのフューチャリストの「自分の未来」を変える授業の書評


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フューチャリストの「自分の未来」を変える授業
著者:Brian David Johnson
出版社:SBクリエイティブ

本書の要約

自分のために新しい未来を創造したいのなら、まず未来について語る言葉を変えなければなりません。そのプロセスの一環として、望む未来が最も実現しそうな場所を考え、その場所に行くために必要な行動をとるようにします。未来を変えたければ、自分の新たな物語を生み出し、思考と行動を変えればよいのです。

未来から逆算し、今の自分を変えてみる!

自分が今まさに未来を生きていることに、あなたは気づいていただろうか?あなたの周りには、夢を叶えてくれる人々やテクノロジーがあふれている。しかし、そのためには、まず今までとは違う夢を見て、その未来に生きる自分の姿を思い描かなければならない。(Brian David Johnson)

インテル・IBMのフューチャリストのBrian David Johnsonは、未来は変えられると述べています。そのためには、まず、未来は決まっていないという事実を理解し、自分の未来は自分でつくれるという考え方を受け入れることです。未来の自分を創造する力が自分にはあると信じ、行動を起こすことで未来をよりよくできます。

しかし、私たちは未来に対して、ネガティブな感情を抱きがちです。実際には、起こらないことに悩み、心配するために多くの時間と労力を浪費しています。このエネルギーを理想の未来を実現するために使うと未来をポジティブなものに変えられます。

本来、未来を決めるのは、自分自身であるべきですが、多くの人は他者に自分の未来を決めさせてしまいます。未来を他人任せにするのをやめ、自分の手に取り戻すことから始めましょう。

未来を変えるには、まず未来について語る言葉を変えなければなりません。

未来の自分について語る言葉を変えることができたら、それまでとは違う決断を下せるようになり、まったく新しい未来を実現することが可能になります。

未来を実現するフューチャーキャストのプロセスは、以下の3つになります。
ステップ1:フューチャー・ユー 未来の物語を創造する

ステップ2:フューチャー・フォース あなたを未来へ押し出す力
未来は力によって形作られます。良い力を生み出せれば、ポジティブな方向に進めます。理想の未来の物語をつくったら、次の課題は、その物語を実現するための力を見つけることです。力は「人」「ツール」「専門家」の3つのカテゴリーに分けられます。

■人が未来を作ると考え、よいチームをつくるようにしましょう。
■ツール 前に進むためのリソースを集めます。(本を読む。勉強会に参加する。テクノロジーを利用する。)
■専門家 あなたが目指す未来をすでに実現した人を探します。サポートしてくれるプロがいれば、実現のスピードが早まります。

ステップ3:バックキャストを始める
未来に到達するまでの具体的な道のりを逆算します。(バックキャスト

未来の理想の自分からバックキャストする!

バックキャストとは、目標地点から現在地を振り返り、目標に到達するまでの道のりを小さなステップに区切る作業をいう。ここでもまた大切なのは、とにかく具体的に考えることだ。そうすることで、ただの抽象的な概念を、実際の行動プランに変えることができる。

理想の自分の姿を決めたら、そこから逆算し、自分のストーリーをつくります。私はサラリーマンを辞める時に、理想の自分をつくりました。著者になり、社外取締役として活躍している自分をイメージしたのです。そこから逆算し、それに相応しい人との出会いをデザインし、ソーシャルメディアというツールを活用しました。何人もの専門家に話を聴き、やるべきことを明確にし、行動を開始しました。

著者は、バックキャスト行う際に、3つの段階に分けるとよいと言います。
・半分
・少し先
・月曜日(今すぐにできることを考え、アクションを起こす。)

理想の自分になった時の、自分をイメージしながら、未来を考えます。数年後の自分をイメージしなら、少し先の未来の目標を考えることでワクワクできます。これが新しい未来に向かって踏みだす、最初の具体的な一歩になります。

私は著者になり、インテビューをされる自分をイメージしました。そこから、著者をインタビューする番組をつくるというアイデアが浮かび、すぐに行動に移しました。著者のリストをつくり、彼らに出演を依頼し、番組をスタートしたのです。この番組のおかげで、私は編集者に出会え、本を出版できるようになったのです。

未来は人によってつくられ、そして人は物理的な場所に存在する。つまり、すべての未来はその人たちがいる場所でつくられるということだ。これを別の角度から眺めると、未来は情熱を持った人たちが集まる場所でつくられるということになる。

自分の未来をつくるには、正しいときに正しい場所にいなければなりません。私は著者になるために、著者が集まる場所を自らつくることで、著者や編集者とのネットワークを強化し、彼らのアドバイスを実践しました。結果、著者になれたのです。

目標を実現したければ、間違った場所を離れ、その物語を始めるための最適な場所にいるようにしましょう。経営者になりたければ、サラリーマンではなく、経営者が集まる場所にいるようにすべきです。多少居心地が悪くても、経営者との会話を続けるうちに、やるべきことが見え、よいことが起こるようになります。

自分のために新しい未来を創造したいのなら、未来について語る言葉を変えなければなりません。そのプロセスの一環として、望む未来が最も実現しそうな場所を考え、その場所に行くために必要な行動をとるようにするのです。

未来を変える方法は、未来について語る物語を変えることです。自分に対して語る未来の物語を変えることができれば、自分のネットワークや行動、決断を変えられるようになります。

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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