大平信孝氏のやる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツの書評


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やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ
大平信孝
かんき出版

本書の要約

「やる気」は行動した後にしかついてきません。小さな行動をつなげることで、朝時間が有意義になります。重要事項を朝一で確認することで、その日にやるべきことにフォーカスできます。また、イメージトレーニングをすることで、成功確率を高められるのです。

イメージトレーニングを習慣化しよう!

「すぐやる人」は、その都度、希望の種や苗を植えています。だから、毎朝希望とともに目覚め、1日を過ごすのも楽しいし、明日がくるのも楽しみになるのです。(大平信孝)

本書の著者の大平信孝氏は、アドラー心理学や脳科学に基づいた、「やる気に頼ることなく自分を動かすためのコツ」を37紹介していますが、その多くに共感を覚えます。本ブログでも何度も書いてきた習慣術がわかりやすく書かれています。結果を出すためには、小さな行動の積み重ねが重要です。言い訳や先延ばしをする前に、小さな一歩を踏み出すようにしましょう。

「やる気は出ない」という人がいますが、「やる気」は行動した後にしかついてきません。このことに気付いて以来、私は朝時間を変え、1日を行動することからスタートしました。朝早く起き、いくつかのタスクをルーティン化することで、結果を出せるようになったのです。

以下、私の朝時間のルーティンを列挙します。
感謝日記を書く
■未来日記を書く
■深呼吸をする
■この書評ブログを書く
■今日の重要事項と優先事項を確認し、良い結果をイメージする
■神社にお参りし、今日の決意を固める
小さな行動をつなげることで、朝時間が有意義になります。重要事項を朝一で確認することで、その日にやるべきことにフォーカスできます。また、イメージトレーニングをすることで、成功確率を高められます。

イメージトレーニングとして、うまいく状態を頭の中で想像してから取り組むと、体を動かしやすくなります。つまり、全ての行動は、事前に頭の中でイメージしてから行われているのです。「すぐやる人」と、つい先延ばしにしてしまう人は、ここに大きな違いがあります・「すぐやる人」は、「私にはできる・できた」というポジティブなゴールイメージを自然と描いていることが多く、結果的にイメージの力をうまく使っています。

私は毎朝、イメージトレーニングを行っていますが、ミーティングやプレゼンテーションの状況をポジティブなストーリーにすることで、良い結果を導けるようになったのです。もし、うまく行かないことが多いなら、「失敗したらどうしよう」というネガティブなイメージをポジティブなイメージに置き換えると良いでしょう。

未来への投資が成功の鍵

「すぐやる人」になるためには、「できる」、さらに言えば、より具体的な「できた!」というポジティブイメージを持つことが重要だとわかります。その結果、「できるか・できないか」ではなく、「どうしたらできるか」「どうしたらよりよくなるか」といった点に意識が向くようになるので、物事が前に進むようになるのです。

できる他人と自分を比較し、自分を卑下し、やる気を失う人がいますが、これは正しくありません。比較するなら、過去の自分と比べ、何ができるようになったかを確認すべきです。

振り返りの時間を持ち、半年前、1年前、3年前の自分と今の自分を比べるようにしましょう。私は月末に今月の良かったこと、できなかったことを振り返ります。できたことがあれば、自分を褒め、できなかったことがあれば、その理由を考えます。「どうすれば良かったか?」を自分に質問し、やるべきことを意識することで、行動を変えられるようになります。

また、定期的にこの書評ブログを読むことで、自信を得られるようになりました。読んでいた本と自分が書いた記事を確認することで、過去の自分との対話ができます。当時の自分を思い出すことで、自分の成長を確認できます。この11年間、私は1日も休まずこのブログを書き続けてきましたが、これが私の成長記録となり、自信の源になっています。

1日は24時間しかなく、睡眠時間や働く時間を考えれば、自分のために使える時間はほんの数時間しか残っていません。的確な時間配分をしなければ、未来に後悔することになります。当然、時間当たりの生産性を高めるべきですが、それだけでは結果を出せません。

タイムマネジメントにおいては、「時間の質的向上」を目指すべきです。私は優先事項と重要事項のバランスをとり、未来への投資のために時間を使うようにしています。具体的には、読書、旅行、 人との出会いに時間を配分するようにしています。未来の自分のために投資を続けることで、私の人生は日々豊かになっています。

著者は、 時間の質を上げたいのなら、月に一度、以下の4つの質問を投げかけると良いと指摘します。
Q1:今月成果が出たこと
Q2:今月成果が出なかったこと
Q3:心身のコンディションが上がった要因
Q4:心身のコンディションが下がった要因

「今月成果が出なかったこと」と「心身のコンディションが下がった要因」を極力排除し、「今月成果が出たこと」「心身のコンディションが上がった要因」を増やしていくことで、時間の質を高められるのです。

今回、著者の大平氏から本書を献本いただき、こちらでご紹介しました。
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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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