世界は夢組と叶え組でできている
桜林直子
ダイヤモンド社
本書の要約
「やりたいこと100リスト」を作ることで、自分自身の本当の夢や願望が見えてきます。普段の生活や仕事の中で、自分がやりたいと思っていたことを、改めて書き出すことで、自分の本当の希望や目標が明確になります。実現不可能だと思っていたことでも、リストに書き出してみることで、その可能性に気付けます。
やりたいこと100リストが人生を変えてくれる!
おとなになってからわかったことがいくつかあって、ひとつは、「これをするぞ」と決めてすすめる人と、すすみながら見つけていく人がいるということだ。 ゴールの設定を先に決めて旗を立て、そこに向かって道をつくってすすめる人、つまり夢がもてる人は、まだ見ぬ何かが自分のために良いものだと思えて、未来は自分を受け入れてくれると信じることができる。(桜林直子)
クッキー屋の経営者であり雑談のプロでもある著者は、人生において夢中になれることがある人を「夢組」と呼び、その一方でやりたいことがない人を「叶え組」と呼んでいます。このふたつのグループが組み合わさってチームを作ることで、互いに刺激し合い、お互いの強みを活かして共に先に進んでいくことができると著者は述べています。
この本は、夢を持つことや夢を実現するための考え方、行動するためのヒントなどを具体的に紹介しています。同時に、何をしたいか分からない人たちにも、目標を見つけるためのヒントや行動するためのアイデアを提供しています。そして、他者に貢献することで、よりよい人生を送ることができるということも伝えています。
著者は自らの経験から、夢が持てない人たちに向けて、「逃げずに真剣に歩いていたら、必ず広場が現れるよ。その場所に着いたら、すべてがわかるようになるさ」というアドバイスをしています。彼は、「夢がなくても、自分の進むべき道を真剣に歩いていたら、必ず先に向かう道が現れる」と信じています。これは、未来を変えるための力強いメッセージです。
目の前にあることに向き合いながら、自分がやりたいことや欲しいものを見つけることが大切です。自分自身の進むべき方向性を見つけるためには、進むことが大切であり、その過程で必ず何かしらの気づきや発見があるのです。
こんなこと言ったらバカみたいだとか、こう思うなんて恥ずかしいとか、できるわけないと決めつけているとか、いつか誰かに禁止されたとか、出てこようとするものを抑えるフタがいくつも見つかった。
「やりたいこと100リスト」を作ることで、自分自身の本当の夢や願望が見えてきます。普段の生活や仕事の中で、自分がやりたいと思っていたことを、改めて書き出すことで、自分の本当の希望や目標が明確になります。
また、「やりたいこと100リスト」を作ることで、自分の限界を自分で決めてしまっていることに気付くこともあります。実現不可能だと思っていたことでも、リストに書き出してみることで、その可能性に気付けます。また、自分自身が過去に諦めていたことに再チャレンジしたくなることもあるでしょう。自分が本当にやりたいと思っていることを見つけることができれば、それに向けて一歩ずつ前進していくことができます。
私も100リストを書くことで、著者になれたり、社外取締役や大学教授になれました。人生は短いのですから、やりたいことがあるのなら、書き出して、チャンスの扉を探すようにすべきです。
誰かに貢献するために、積極的にアウトプットしよう!
不満はためるなと言われるけど、「こうなると満足」に変換してためると財産になるし、不安は意味がないとも言われるけど、「こうなったら安心」という道への鍵になる。
著者は、不満や不安は、それをひっくり返せば要望や安心への願いであることを指摘し、それをうまく掘り出すことで、会社の財産になると述べています。
人々は日々、不安や不満を抱えることがあります。しかし、その不安や不満は、その背後にある本当の原因が見つかることで、「安心」や「要望」へと転化することができます。
例えば、仕事に不安を抱えている場合、その不安の原因が「体力が心配」とか「お給料が安い」といった具体的なものである場合があります。原因が明確になることで、対策を考えたり、アドバイスを受けたりすることができます。
また、雑談は、お互いの心を開放し、自分や相手の視野を広げることができる場です。著者は、本と同じように、雑談でも同じような効果があると述べています。自分自身が何かを学ぶことができたり、他者を助けたりすることができるのです。
多くの人は、特定の人としか雑談できないと思っているかもしれませんが、実は本との雑談も同様に効果的です。自分自身で学ぶことができるため、本との雑談による学びの効果は非常に高いです。私も日々著者との対話・雑談を重ねながら、このブログを書いています。
不安や不満に真剣に向き合う姿勢や、コミュニケーションの大切さ、雑談の効果について考えることは、経営者だけでなく、誰にとっても非常に重要なことです。
今までは、誰かの書いた本を読むことで雑談をしてきたけど、今度はわたしが誰かの雑談相手になりたいと思って、この本をつくっている。わたしの思いや考えをあつめた本を読んで、どこかで誰かが「この人はこうなんだ、じゃあ自分はどうかな?」と考え始めることができたら、そのための材料をたくさん用意できたら、その話し相手のようになれたら、とてもうれしい。
また、雑談についても、本と同じように人生の学びの一つであることを説き、自身が誰かの雑談相手になることで、自分と他人をつなぐ「宝」を交換できることが大切だと述べています。
自らの考えや経験をアウトプットすることで、それを必要としている誰かに貢献できます。私が書評ブログを書く理由も著者との雑談をブログにすることで、ブログを読んでいる人の役に立てるからです。
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