アマゾン・プライムの成功理由とは?

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Invent & Wander──ジェフ・ベゾス Collected Writings
ジェフ・ベゾス,ウォルター・アイザックソン
ダイヤモンド社
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Invent & Wanderの要約

心と直感の重要性やリスクの取り方、野性の勘の活用、グループによる議論と判断、謙虚な姿勢と失敗への対処など、アマゾンのアイデアの創造プロセスには様々な要素が絡んでいます。これらをバランスよく取り入れながら、より良いアイデアが生まれ、イノベーションを起こすことができます。

アマゾンのイノベーションの起こし方

アマゾンではだいたい、次のような流れで何かが発明される。誰かがあることを思いつく。ほかの誰かがそのアイデアを改良する。また別の誰かが絶対にうまくいかない理由を思いついて反対する。みんなでその反論を解決する。このプロセスはとても楽しい。(ジェフ・ベゾス)

アマゾンはこの数十年で様々なイノベーションを起こしてきましたが、創業者のジェフ・ベゾスは以下のプロセスを経ることが重要です。

・心と直感の重要性
アイデアの発生には、心と直感が重要な役割を果たします。誰かが直感に基づき何か新しいことを思いつくことがありますが、この最初の段階では、心と直感が重要な役割を果たします。直感は新しいアイデアの源泉であり、イノベーションの最初のステップです。

・リスクの取り方
アイデアが生まれた後は、ほかの誰かがそのアイデアのリスクを計算して改良します。リスクを冒すことの意義を探るために、直面するリスクとそれに伴う潜在的な報酬を分析します。

・野性の勘の活用
アイデアが進展すると、反対する者が現れ、アイデアがうまくいかない理由を指摘します。ここで、野性の勘が重要な役割を果たします。

・直感的なアイデアと論理的な反対意見のやりとり
直感と論理の両方からやりとりすることで、アイデアの精度が高まります。

・グループによる議論と判断
反対意見が浮上した場合、グループ全体でその反論を解決し、チームワークと集合知により、正しい解を見つけます。

・謙虚な姿勢と失敗への対処
アイデアの創造プロセスは楽しく挑戦的ですが、失敗への対処も重要です。謙虚な姿勢を持ち、失敗を経験として受け入れ、それから学び成長することが大切です。失敗からの学びを活かすことで、より良いアイデアを生み出すことができます。

このように、心と直感の重要性やリスクの取り方、野性の勘の活用、グループによる議論と判断、謙虚な姿勢と失敗への対処など、アイデアの創造プロセスには様々な要素が絡んでいます。これらをバランスよく取り入れながら、より良いアイデアが生まれ、イノベーションを起こすことができます。

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アマゾンプライムが成功した理由

私たちは何度も間違ってきたし、ファイアフォンのような大失敗もあった。そのほかにもうまくいかなかったことはたくさんある。いくつか大勝ちすれば、無数の失敗した実験のもとは取れる。

アマゾンはその顧客ファーストのアプローチで、サービスの質向上、機能追加、新製品開発、価格低減、配送速度の向上など、幅広い改善を実現しています。この姿勢は、プライム会員サービスの導入にも反映されています。元々、顧客から直接的な要望があったわけではありませんが、アマゾンは顧客が本当に必要としているサービスを提供することに注力しました。

アマゾン・プライムは、年会費を支払うことで様々な特典を享受できる会員制サービスです。このサービスは、無料の食べ放題ビュッフェのように、顧客に多様な選択肢と利便性を提供します。最初は、特に利用率の高い顧客層がサービスの主な受益者になる可能性があり、アマゾンはその影響を懸念していました。しかし、実際にサービスを提供してみると、さまざまな種類の顧客がこれを好むことがわかり、プライムは成功へと導かれました。

アマゾン・プライムは、ビジネスモデルの革新にも取り組んでいます。例えば、プライム会員向けの限定セールや特典、プライムデーと呼ばれる大規模なセールイベントなどを開催することで、顧客の購買意欲を高めています。また、プライム会員の購買履歴や嗜好データを活用し、個別にカスタマイズされたオファーやレコメンデーションを提供することで、顧客の満足度を向上させています。

アマゾンのこの顧客中心の思考は、競合他社と比較しても際立っており、同社の最大の強みとなっています。顧客の信頼は得難く、失うのは容易なため、アマゾンは常に顧客のニーズを先読みし、それに応えることを心掛けています。競合他社が優れたサービスを提供すれば、顧客は容易に移行するため、アマゾンはイノベーションを追求し続け、顧客の期待を超えることを目指しています。

こうしてアマゾンは、顧客の願いを実現することで、長期的な関係を築いています。イノベーションを起こさなければ、アマゾンといえども生き残ることが難しくなっていくはずです。

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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