ヘンリ・ユンティラの「あなたの考えは、あなたをだますの」書評 アウトプット編

考えても怖れは癒えないが、行動すれば癒える(ウィリアム・クレメント・ストーン)

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photo credit: Steve Rhodes #PunkBoyInSF speaking at #ustream via photopin (license)

自分の考えや意見をアウトプットするのは、とても勇気が必要です。
「バカにされたらどうしようか?」
「自分には本当に価値があるのだろうか?」などと考え始めると
恐怖感に支配され、行動できなくなります。
しかし、それを考えているのは自分です。
脳の中の思考が行動にブレーキを踏んでいるだけです
それが正しいかどうかは、行動しない限りわかりません。
不安や心配は意味のないものだと捉え、ゴミ箱に捨ててしまいましょう。

自分に価値を見出せるようになれば、恐怖感をコントロールできるようになります。
マイケル・ニールの次の言葉を読めば、積極的に動けるようになるはずです。

どんなに人生の経験が怖ろしく過酷で不安であっても 、自分が経験していることが自分の思考によるものだと気づけば 、その思考があなたを止める力は大きく失われる。(マイケル・ニール)

自分を唯一無二の存在だと思えば、自分を価値ある存在に変えられます。
誰一人として同じ人はいないと考え、自分の強みを見出しましょう。
そうすれば、周りに向かって自分を上手に表現できるはずです。

ヘンリ・ユンティラあなたの考えは、あなたをだますの中で
恐怖の仕組みを次のように説明しています。

行動すると怖れは小さくなります。なぜなら自分の思考を見抜けるようになるからです。起こるかもしれない最悪の事態を想像し、実は自分自身の批判の声を聞いていたことに気づきます。自分を表に出せばネガティブな気分になると、怖れはささやきかけてきます。しかし、実際は、自分を表に出すと考えただけで、すでにネガティブな気分を感じてはいませんか?(ヘンリ・ユンティラ)

自分と同じ世界観を持つ人は、他にだれもいないのです。
自分のストーリーを語ることで、新たな出会いがデザインできたり
新しいプロジェクトが始まります。
遠慮ばかりで、自分をアピールしなければ、チャンスは一生引き寄せられません。
選択肢は2つで、恐怖で逃げ出すか?
あるいは、怖くても行動するか?だけなのです。
どちらを選ぶかで、あなたの未来が決まります。

私は2009年に後者を選択し、ソーシャルメディアでアウトプットを始めました。
ここから出版や連載、起業など多くのチャンスを手に入れることができました。
勇気を持つことが、私の人生を変えてくれたのです。

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結局、私にできるのは自分のストーリーを伝えることだけです。そこにベストを尽くすだけです (そして、あえて私はこれを繰り返し伝え続けます)。あなたが伝えるべきものを人は求めています。とはいえ、まずは行動すると決めなければ始まりませんが。(ヘンリ・ユンティラ)

自分には価値があるかどうかが、当時の私にはわかりませんでした。
自分に何ができるかを必死で考え、ソーシャルメディアやiPhoneにフォーカスしました。
2009年には専門家がそれらの情報発信をしていましたが
おじさん世代で積極的に動いている人はいませんでした。
ここがチャンスだと思い、私はiPhoneやソーシャルメディアの
情報をツイートすることにしたのです。
生産性を高めることを切り口に、自分の情報をアウトプットすることで
周りの人から評価されるようになったのです。

思考が大騒ぎしても大丈夫。行動を起こさせないようにと、怖れがあなたをだまそうとしても放っておきましょう。そして、片方の足をもう片方の足の前へ出し続けるのです。小さな一歩を踏み出し続けるのです。心の声に耳を傾け続けるのです。なぜなら、そうすることで、差し出せるものが自分にあるとわかるからです。(ヘンリ・ユンティラ)

最初は小さな歩みでしたが、だんだんと私は自分の情報発信に
自信を持てるようになりました。
大きな目標を持ったら、小さな行動を繰り返すことが肝心です。
著者になると決め、その近道を探すために、私は大きな賭けに出ました。
大好きな書籍について、人前で語ることにしたのです。

2010年に私はUSTREAMで著者インタビューをスタートしました。
この時は本当に勇気が必要でした。
崖から飛び降りるつもりで、カメラの前でしゃべりました。
最初のうちは仲間の著者にお願いし、インタビューをさせてもらいましたが
本を書いたり、編集経験がないにも関わらず、映像でインタビューを配信したのです。
録画ではなく、生放送で著者と本について60分語るのですから、相当の予習と度胸が必要でした。
当然、失敗を何度も繰り返しましたが、めげずに番組を続けました。
あえて台本を作らず、著者と生の掛け合いで番組を進行したのが良かったようです。
著者の思考を間近で体験し、彼らに近づくことで、自分のマインドを変えられました。
ネガティブな気持ちを捨てられ、積極的に行動できるようになったのです。

生番組で著者の言葉をインプットしながら、アウトプットを同時に行うのは
とてもハードでしたが、勇気を持ってやってみたら、意外にうまくいったのです。
視聴者の方々や著者の方から、番組を褒めていただけたのが
私のモチベーションになり、USTREAM番組を継続することができました。
著者の方に他の著者を紹介してもらい、番組をレギュラー配信することで
私の番組がそこそこ話題になったのです。
これがきっかけになり著者や編集者の人脈を増やせ
出版や連載のチャンスを引き寄せ、私は自分のブランドを確立できました。
その後何冊かの本を出せたのも、この番組を始めたことからです。

最初は自分の周りにいる人にお願いして、インタビューをスタートしたのですが
真剣に自分の周りを見渡せば、チャンスがたくさん転がっていることに気づけます。
ないものを探すのではなく、自分の環境や人脈を棚卸ししてみましょう。
本気になって夢を叶えようとアンテナを張れば、周りの景色が変わります。
アウトプットを重ねるうちに、応援してくれる人が増えていきます。
自分がポジティブに変われば、チャンスの数も比例し、増加していくのです。

勇気を持って小さな一歩を踏み出したおかげで、私はワクワクな未来をデザインできました。
今はUSTREAMでなく、このブログで書評を書いていますが
1日3本のアウトプットが、出版など私に多くの果実を与えてくれました。
また、ブログを習慣にすることで、私はあきらめない心を日々鍛えています。

それがどんなことであろうと、いずれしようと思っているなら今すぐ行動するべきだ。状況が整うことなどないのだから。(ドレス・レッシング)

10年前、私はブログを書かずに、先延ばしにしてきましたが
これは私にとっては失敗でした。
この時の反省があったので、USTREAMではすぐに動くことにしました。
周りにやっている人が少なかったため、自分にもチャンスがあると考えたのです。
案の定、私は番組を多く配信することで、USRTREAMで有名になれたのです。
状況が整う前に陣地を取ることで、私は目立て
その結果、出版のオファーを受けられたのです。

好きなことに挑戦しない理由を数えたらきりがありません。
言い訳が頭に浮かぶ前に、まずは行動しましょう。
もしも、やりたいことがあれば、さっさとスタートするのです。
小さな一歩を踏み出し続けることで、やがては多くの報酬を手に入れられます!
このルールを信じて、あきらめずに前進するのです。

ワクワクすることがあったら、遠慮は禁物です。
自分の価値を語って、状況を味方につけるのです。
誰かに貢献することを考えれば、相手が応援してくれます。
私はUSTREAMやブログで情報発信することで、いつの間にか著者に貢献していたのです。
それが巡り巡って、自分のところに返ってきてくれました。
貢献を意識し、人脈を豊富にすることで、私たちはチャンスに近づけます。

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今日もお読みいただき、ありがとうございました!
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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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