本は購入した方がよいに決まっている!

図書館の本はタダで読める、というのがすばらしいというのは常識的で、タダほど高いものはない。自分の目で選んで、自分のカネで買ってきた本は 、自分にとって、タダで借り出してきた本より、ずっと重い意味をもっている。図書館の好みで入れた本をタダで借りてくるのは自己責任の度合が少ない 。もちろん、図書館の本でも感動できる、自分のためにもなる。しかし、自分の目で選んで買ってきて、読んでみて、しまった、と思うことの方が重い読書をしたことになる。(外山滋比古)

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乱読のセレンディピティ外山滋比古氏は
本は身ゼニを切って買うべし」と言い切っています。
図書館や友達から借りるのではなく、なぜ本を買うのがよいのでしょうか?

それは、本との出会いが真剣勝負になるからです。
どうせ読むのなら、自分にとって価値のある本を読みたいものですが
図書館で本を選ぶ際には、目的が曖昧になりがちです。
これだけ本が出版される中では、できるだけ良書を選択したいのですが
図書館に頼ってばかりいては、その選択眼を鍛えられないのです。
本を自分で買って、失敗することがよい経験となり
次に本を買う時には、失敗を防げるようになります。

実は、本を購入することも、セレンディピティーなのです。
偶然の良書との出会いが、人生を変えてくれます。
自分を成長させるために、本を購入するわけですから
それは自分への投資だと言えます。
であるならば、図書館で借りて読むのではなく
自分の財布を痛めて、真剣に読んだ方がよいに決まっています。
図書館が選んだ本だけでは、読書が偏ります。
本当に自分が読みたい本が図書館にあるのか?と質問することで
自分の立ち位置が変わるはずです。
もし、読書があなたの自己投資であるならば
一度、思い切って妥協するのをやめてしまいましょう。

年間8万冊もの新刊がリリースされる中で、書店に並んだ本を買う時には
今までの知識と体験がフル稼働しているはずです。
表紙やタイトルを見ながら、膨大な売り場から
今の自分の感覚にフィットした本を選ぶわけですから
真剣にならざるを得ません。
直感が外れると自分の過去の体験まで裏切られるような感覚になりますから
私にとって本を選択する時間は、とても重要な時間なのです。

ビジネスマンになってから30年、本を買い続けてきたおかげで
数多くの良書に出会えました。
また、読みたい本もその時々の役職、仕事内容や感性で変わってきました。
その度に自分に合う本を読むことで。私は成長できたのです。
一つのカテゴリーにとらわれることなく
多くの書籍と出会うことで、人間の幅を広げることができるようになります。
何を求めて読むかは、いくつになっても大事なテーマであり
これを決めることが、人生を楽しくしてくれるのです。
読むべき本は多く、読む時間は少ないという環境下で
良書を選ぶためにも、私たちは身ゼニを切るべきなのです。

また、時間がない時にはKindleを活用しましょう。
アマゾンのレコメンドをしばらく見続けると
その中から読むべき本が引き寄せられてきます。
そんな時には迷わず書籍を購入すると、後々よい結果が得られます。
自分の直感を信じてみましょう!

あふれるほどの本の中から、何を求めて読むか。それを決めるのがたいへんな知的活動になる。いい加減に本を買ってくれば、失敗の方が多いのは当然である。賢い読者は、その失敗から学ぶことができる。

もちろん、私も図書館を活用します。
それは、自分の知らない本に出会うためです。
自分の世界は狭く、馴染みの書店やアマゾンだけでは
出会える本を限定してしまいます。
新たなカテゴリーや図書館の司書のおススメを見ることで
知的好奇心を満足させられます。
図書館の書棚を歩き回ることで、多くのヒントをもらえるのです。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

   

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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