ポイントになるのは、・UGC(ユージーシー)・ULSSAS(ウルサス)・スモール・ストロング・タイ(小さくて強い絆)といった、SNS時代ならではの新しい概念です。SNS時代のユーザー行動と情報伝播の道筋を知れば、必ずしも大きな広告費を投下しなくても、ユーザーに情報を届け、購買を促すことができます。(飯高悠太)
People photo created by freepik – www.freepik.com
ソーシャルメディアマーケティングの要のUGCとは何か?
僕らはSNSでモノを買うの中で、ソーシャルメディア・コンサルタントとして活躍する飯高悠太氏は、中小企業こそSNSを積極的に使うべきだと述べています。中小企業もSNSを活用し、情報をユーザーに届けることで、認知が高まり、ものが売れるようになります。個人がソーシャルメディアによって、情報発信できるようになったため、資本(広告予算)がものをいう時代が終わり、やり方次第で中小企業でも効果的なマーケティングを行うことが可能になりました。
実際、楽天リサーチの調査によると3分の2の人がSNSをきっかけに、購入やイベントの参加を決めていることがわかりました。海外ではこの傾向がより強くなり、SNSでマーケティングを行うことが常識になっています。SNSがマーケティングに効果的であるという事実を踏まえ、中小企業オーナーもSNSマーケティングをスタートしましょう。
本当にいい商品やサービスは顧客から評価され、SNS経由で購入されるようになりました。自分たちの本当にいい商品やサービスを顧客に見つけてもらい、顧客と交流することで、中小企業でも自社のファンを作れるようになったのです。
情報が大爆発する中、企業やメディアの情報は顧客に届かなくなっています。実際情報の99%は届かないと言われています。そんな時に力を発揮するのが、UGC(User Generated Content)です。企業が出した広告ではなく、自然発生した口コミ(UGC)を顧客は信頼しますから、UGCがSNSマーケティングの要になるのです。
UGCが増えると指名検索が増え、指名検索が増えると、コンバージョン率が(成約率)が高まり、売上がアップします。よい口コミによって、自社のブランドが今まで以上に検索されることで、売り上げアップが期待できます。
SNSを利用している8000万人もの”パーソナルメディア”にどう取り上げてもらうか、どう広げてもらうかを考えるのが、UGCを起点にしたSNSマーケティングなのです。
このUGCには以下の3つの特徴があります。
■信頼度が高く、ユーザーに届きやすい
■行動転換が起こりやすい
■シェアされやすい
|
ULSSASの法則
フォロワーをファンにし、そのコンテンツがシェアされ、より広い層にリーチできれば、闇雲にフォロワーを増やす必要が無くなります。SNSでコアなフォロワーを増やし、彼らのUGCを起点にコミュニケーションを設計することで、情報はより伝播しやすくなるのです。そのためにはマーケターは、UGCが生まれやすい企画を考え、効果的に広げることを考える必要があります。
いくら検索広告に予算をかけても検索されなければ意味がありません。UGCを増やし、アテンションを増やすことでコンバージョンが上がるのですから、ソーシャルメディアで話題になる企画を考えるようにしましょう。その際、短期間にバズを作るのではなく、UGCを積み重ね、アテンションを増やし続けるようにすべきです。
SNS時代における行動購買プロセスである「ULSSAS」は以下の頭文字をとったものです。このULSSASのフレームを使い、UGCを起点に情報設計するとファンから商品情報を広めることができます。最近ではユーザーのリアルな声を聞くためのSNS検索も増えています。公式サイトや詳細情報をチェックするGoogle検索とは区別して考えるようにすべきです。
U:UGC(ユーザー投稿コンテンツ)
L:Like(いいね!やリツイート)
S:Search1(SNS検索)
S:Search2(GoogleやYahoo!検索)
A:Action(行動・購買)
S:Spread(拡散)
このULSSASのサイクルを効果的に回すために、UGCが生まれやすいようにすべきです。そのためには質の高いフォロワーを押さえ、スモール・ストロング・タイ(リアルな関係に近い小さくて強い絆)の連鎖で情報を拡散すべきです。一般的なインフルエンサー(リツイートされやすい人)と、企業にとってのインフルエンサー(リツイートしてくれる人)は別物で、自社のコンテンツをリツイートしてくれるファンであるスモール・ストロング・タイを意識しましょう。バズはインフルエンサーによってではなく、スモール・ストロング・タイによって生まれます。
スモール・ストロング・タイの連鎖でUGCが広まると、情報が信頼され、購買につながる確率も格段にアップします。 また、企業アカウントはファンが投稿しやすいテーマを作り、UGC作りをサポートしましょう。また、彼らの投稿を小まめにリツイートし、彼らの活動をサポートをすべきです。
まとめ
ソーシャルメディアを活用したマーケティングは、・UGC(ユージーシー)・ULSSAS(ウルサス)・スモール・ストロング・タイ(小さくて強い絆)の3つを意識すべきです。SNS時代のユーザー行動と情報伝播の道筋を知れば、必ずしも大きな広告費を投下しなくても、ユーザーに情報を届け、購買を促すことができます。
ブロガー・ビジネスプロデューサーの徳本昌大の5冊目のiPhoneアプリ習慣術がKindle Unlimitedで読み放題です!ぜひ、ご一読ください。
コメント