ジム・コリンズのビジョナリー・カンパニー 弾み車の法則の書評

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ビジョナリー・カンパニー 弾み車の法則
著者:ジム・コリンズ
出版社:日経BP

本書の要約

弾み車は押し続けることで、少しづつ回転が早くなり、力を出し続けるうちにようやく2回転目します。何回も押し続けるうちにやがて突破段階に入り、回転がどんどん速くなり、弾み車の重さによって、回転がスムーズになります。この弾み車の法則を活用することで、企業は飛躍的に成長します。

弾み車の法則で成功したアマゾン

優れた弾み車の力を侮ってはならない。とりわけ非常に長い期間にわたって勢いを蓄積したときの威力は、途方もないものになる。ひとたびまっとうな弾み車が構築できたら、何年、何十年もその刷新や拡張を続けていくべきだ。意思決定のうえに意思決定、行動のうえに行動、回転のうえに回転を積み重ねる。ループを完了するたびに、効果は蓄積していく。ただこれを最善のかたちで実現するには、自社固有の弾み車がどのようなつくりになっているかを理解する必要がある。(ジム・コリンズ)

『アマゾンの成長が止まらないのは、ひたすら「弾み車」を回し続けているからだ』と世界で最も影響力のある経営思想家のジム・コリンズは言います。「良い会社」から「偉大な会社」へと飛躍するためのキーコンセプトは、「弾み車(FLYWHEEL)の法則」にあります。アマゾンやインテル、バンガードやアップルもこの法則を活用することで、偉大な会社として人々に認められたのです。

アマゾンは以下のステップで弾み車を回し続けています。
→より多くの商品の価格を下げる
→サイトの訪問客数が増加する
→サードパーティの売り手が集まる
→品ぞろえが広がり、配送網が充実する
→固定費あたりの売上が伸びる

ファンドで絶大な人気を誇るバンガードも弾み車で自分の強みを伸ばしていきました。
→低コストの投資ファンドを提供する
→顧客のために高い長期リターンを実現する
→強固な顧客ロイヤリティを醸成する
→運用資産が増加する
→スケールメリットが生じる

著者は、永続する偉大な組織を築くには、規律ある人材が必要だと言います。メンバーが規律ある思考をし、規律ある行動をすることで、すばらしい結果を出せるようになります。ビジョナリー・カンパニーは世界に唯一無二のインパクトを顧客に与え続けなければならないのです。

適切な人がバスに乗り、適切な人がそれぞれふさわしい席につき、不適切な人がバスから降りれば、素晴らしい場所に行く方法を決められるはずだ。

以下の4つのステップを経ることで、企業は偉大なる会社へと飛躍します。適切な人材をバスに乗せることから、事業はスタートすべきです。(参考記事
1、規律ある人材
2、規律ある思考
3、規律ある行動
4、永続する組織
弾み車の法則はこの枠組みのちょうど真ん中あたりに位置します。経営陣が何をし、何をやめるべきかを決めることで、弾み車の設計が始まります。アマゾンやバンガードのように、自社の弾み車をしっかり理解し、なんどもループを繰り返すことで、一つひとつの構成要素を着実に実行できるようになります。

弾み車を回し続ける会社が偉大な会社!

大きな成功を収めるのは、弾み車を10回まわしたら、さらに10億回まわし続ける会社だ。10回まわしたら新しい弾み車で1からやり直し、それが10回転したらまた別の何かへとエネルギーを浪費する会社ではない。100回転させたら次は1000回転、さらに1万回転、100万回転、1000万回転と、弾み車を捨てると意識的に決断するまで(あるいは決断しないかぎり)まわし続けよう。要はきっぱり決別するか、ひたすら刷新を続けるかであり、決して弾み車をおろそかにしてはならない。創造力と規律を持ち、初めてまわしたときと同じ真剣さで1回、また1回と手を止めずにまわしつづけ、勢いを強めていこう。そうすればあなたの会社が「衰退の5段階」を回避し、良い会社から偉大な会社への飛躍を遂げるだけでなく、ごくひとにぎりの永続する会社の仲間入りを果たす可能性は大いに高まるだろう。(ジム・コリンズ)

アマゾンやインテルは一度回し始めた弾み車を回し続け、顧客に永続的な価値を提供します。初めて弾み車を回し始めた時と同じ気持ちで、顧客のために真摯に規律ある行動を続けます。

偉大な会社は、関与したコミュニティにかけがえのない貢献を続けます。その仕事ぶりは文句なしに卓越しており、万一その会社が消滅すれば、地球上の他の組織では容易に埋められない空白が残るほどです。弾み車を回し続ける会社が、永続する会社で規模の大小は関係ありません。

たとえ、挫折しても強みを磨き、さらに強くなって戻ってきます。時代を超える普遍的な価値と存在理由を持っています。それと同時に飽くなき進歩への欲求があり、変化に適応します。経営陣が弾み車をどこまで広げられるかを想像し、組織がその実現に全力で取り組むことで、企業は大きく飛躍します。

AWSは増え続ける顧客に対し、より低い価格とより幅広いサービスを提供しようとしている。それによって固定費あたりの収入は増え、弾み車がもう1回転する。要するに、消費者がアマゾンの市場で欲しい物を買つのと同じように、顧客である企業が簡単かつ費用効率よくテクノロジーニーズを満たせるようにしようとしているのだ。もちろん2つの事業のあり方には違いもあるが、両者は赤の他人というより、二卵性双生児に近い。

アマゾンのAWSは、同社の利益の大半を稼ぎますが、消費者向けの小売と類似しています。ジェフ・ベゾスはB2Cの弾み車をB2Bに広げたのです。

自社の弾み車を見つけ、正しく設計し、マーケットの変化に適応しながら、弾み車を回し続けることで、ビジョナリー・カンパニーを作れるようになります。

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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