AI時代の子育て戦略 (成毛眞)の書評

red apple fruit on four pyle books

AI時代の子育て戦略
成毛眞
SBクリエイティブ

本書の要約

現代の急速に変化する社会で、単なる学歴だけでは十分な競争力を持つのは難しくなっています。子どもたちには、自らの道を模索し、夢を実現する力を身につけることが親の役割になっています。親の希望や期待を子どもに強制するのではなく、子どもの独自の才能や興味を尊重し、それを伸ばすための環境を整えることが重要です。

子どもたちに好きなことをやらせるべき理由

根性で何かを成す物語は、昭和の時代に終わっている。根性論は時代錯誤も甚だしい。私自身、平成に入ってから根性だけで成功した人を見たことがない。根性というのは、「やりたくないことをやる力」とイコールだ。やりたいことをやりきるのと、やりたくないことをがんばるのとでは、どちらが成功確率が高くて、どちらが楽しい人生になるだろうか。答えは決まっている。(成毛眞)

AIが私たちの働き方を変える中で、昭和型の根性論の子育ては時代遅れになっています。親の思い通りの職業に就かせるために優秀な大学に入れることで、子どもの才能の芽を摘み取ってしまいます。

著者の成毛氏は「親は子どもの才能をつぶす元凶中の元凶である」と述べていますが、テクノロジーの進化した時代に時代遅れの親の押し付けやアドバイスが、子どもを不幸にしてしまうのです。

子どもたちは、自分自身の興味や情熱に従って行動することで、真の自分を発見し、人生の目的や価値を見つけることができます。逆に、親や社会の期待に応えるためだけの行動は、自己の真実を見失わせ、将来的には不幸や不満を生む原因となりかねません。

親として大切なのは、子どもの興味や才能を見つけ出し、それを伸ばすためのサポートをすることです。子どもが夢中になって取り組んでいることを否定したり、違う道に進めようとするのではなく、その興味や情熱を最大限に伸ばせるような環境を整えることが求められます。

子どもたちが自分の道を見つけ、自分の力で夢を追い求めることができるようなサポートが、親の役割として今、求められています。親自身が持っている理想や夢を子どもに押し付けるのではなく、子ども一人一人の個性や才能を大切にし、それを最大限に生かせるような環境を提供することが、親の務めなのです。

子どもは好きなことをしているとき、自信を持つことができる。社会に出たとき、どんな職業に就いても自信を持っている人は圧倒的に強い。だから好きなことをとことんやらせるべきだ。

好きなことに時間を費やすことで、自信を持てるようになります。例として、テニスなどスポーツやピアノなど特定の趣味に情熱を注いでいる子どもは、その活動を通じて自分の能力や達成感を実感します。そして、それは非常に価値のある経験となります。自信を持った状態で社会に飛び出すことで、子どもたちは世間の荒波に耐えられるようになります。

一般的に、ある分野でのスペシャリストになるためには1万時間の猛烈な努力が必要と言われています。私の場合、毎日更新を続ける書評ブログを13年もの間継続してきました。これにより、私は継続の力と自分への自信を確立できました。私たち大人も、子どもたちに好きなことを継続することの価値と、挑戦を続ける大切さを教えていく責任があります。

うちの家庭では、娘たちが自分の考えや行動を大切にするように育てています。彼女たちには一定の自由が与えられ、それが彼女たちのトラブル解決能力を養っていると感じています。 確かに、彼女たちが親の意向を無視して行動することが時折あり、そのたびに私たちは心配や苛立ちを感じることもあるのです。

しかし、我々は娘たちが自分たちの時代に適応し、自分の道を切り開いていく力を身につけて欲しいと考えています。だから、彼女たちが情熱を持って取り組むことを、私たちはできるだけサポートするようにしています。

好奇心旺盛で世の中の変化を楽しむ子どもを育てよう!

極端に変わっている子が損をしない、むしろ得をする時代になっていくと思います。

現代社会では、一昔前には考えられなかったようなキャリアの形が広がりを見せています。その背景には、間違いなくインターネットの浸透があります。特に、YouTubeやSNSなどのプラットフォームは、個人が独自のスタイルや意見を自由に表現する場として、革命をもたらしています。

自分の好きなことを情報発信する人たちは、従来のマスメディアに頼らずに、自分たちの個性や価値観を公然と披露することができるようになりました。その結果、彼らの独自性や斬新さが多くの人々の心をつかむこととなり、大きなファンベースを築くことができるようになったのです。

このような背景から、今の時代は「極端な人」や「個性的な人」が注目されやすくなっています。彼らが成功する確率は、かつてよりも高まっているのでしょう。インターネットは、一般の人々にもチャンスを提供しており、自分自身の魅力や強みを活かして、新しい道を切り開くことが可能になっています。

今の時代、周囲を見渡せば答えの出ない問題が山積している。新しいサービスが次々と生まれ、国際情勢はめまぐるしく動いている。少し考えれば、「すでにある答え」を学んだだけの人間が割って入れないのはわかりきっている。特に、新しい技術に目を向けていない人は、徹底的に取り残される。

学歴や過去の成功例に固執することは、時代の変化に対応する能力を制限してしまう恐れがあります。過去の成功体験は、一つの正解に固執し、新たなアイデアや手法を受け入れることを妨げることがあります。しかし、現代のビジネス環境は急速に変化しており、新しい技術やトレンドが次々と現れています。

特に、新しい技術の波に乗れていない人は、ますます取り残される可能性が高くなります。例えば、AIやデジタルテクノロジーの進化は非常に速く、これらの技術を活用できないと競争力を失う恐れがあります。過去の成功に固執するだけでは、このような新たな技術の波に乗り遅れてしまう可能性があります。

起業に学歴は関係ない。というより、 むしろ大学に行かなかったからこそ、起業家になれた人も確実に存在する。

学歴がなくても起業家になれる理由はいくつかあります。学歴よりも、自由な発想や独自のアイデアを持つこと、行動力が起業には欠かせません。大学で学んだ知識や枠にとらわれず、自由な発想力を活かしてビジネスを展開することが起業においては重要です。

大学で学んだ知識や経験があると、安定した就職を選ぶことが多くなりますが、学歴がないからこそ、新たな挑戦に踏み出すことができるのです。成功するかもしれないし、失敗するかもしれない。しかし、学歴がないからこそ、そのリスクを取ることができるのです。

これからの時代、好奇心旺盛で柔軟な考えを持つ人が一層重要になってきます。自分の興味や好きなことを追求し、多様な経験を積んだ人は、未来を先取りする力を持っています。親が自身の価値観や常識に固執することなく、新しい流れを受け入れ、マインドセットをアップデートすることが子どもたちの幸福を守る鍵となります。新しいものに興味を持ち、世の中の変化を楽しむ子育てが広がれば、日本の未来はもっと魅力的になると思います。

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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