すらすら読める新訳 フランクリン自伝(ベンジャミン・フランクリン)の書評

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すらすら読める新訳 フランクリン自伝
ベンジャミン・フランクリン
サンマーク出版

フランクリン自伝(ベンジャミン・フランクリン)の要約

ベンジャミン・フランクリンは自身の成功の鍵となった徳目を13項目にまとめました。これらの徳目には、節度、清潔さ、秩序、節約、労働熱心さ、謙虚さ、正直さ、正確さ、自制心、公平さ、謙遜さ、自己啓発、信仰心が含まれています。彼はこの13の徳目を習慣化することよって、類稀な成功を手に入れたのです。

フランクリンの13の徳目とは?

自分はけっして道を間違えないという確固たる自信を手にするためには、まず悪い習慣を断ち切り、よい習慣を身につけなければならないのだ。ベンジャミン・フランクリン)

古典を読むことは大変重要です。これは、長い歴史を通じて数多くの人々に読み継がれてきた優れた書物が古典とされるからです。古典とは、その価値が時代を超えて認められ、後世にも引き継がれる作品のことを指します。私たちは古典を読むことで、教養を深めるられるのです。

ベンジャミン・フランクリンの自伝は、数ある古典の中でも読むべき一冊です。多くの著名人が本書を取り上げていますし、このブログでも何度も紹介しています。

フランクリンはアメリカ建国の父として知られる人物であり、その自伝は彼の人生や思想を知る上で貴重な資料となっています。

彼の自伝はアメリカだけでなく、世界中で読まれてきた作品で、彼の考え方や経験から多くを学ぶことができます。古典は、時代を越え共通の価値観や知識を伝える役割を持っています。

古典を読むことで、過去の知恵や教訓を学び、現代の問題に対する新たな視点や解決策を見出すことができます。さらに、古典を通じて言語能力、想像力や思考力の向上も期待できます。

この自伝では、フランクリンが成功するために実践した「13の徳目」が重要なテーマとなっています。彼は自己啓発のためにこれらの徳目を意識的に実践し、それが彼の成功につながったと語っています。この点は、自己啓発本の元祖とも言われる本書の特徴であり、多くの人々に影響を与えてきたと言えます。

フランクリンは自身の成功の鍵となった徳目を13項目にまとめました。これらの徳目には、節度、清潔さ、秩序、節約、労働熱心さ、謙虚さ、正直さ、正確さ、自制心、公平さ、謙遜さ、自己啓発、信仰心が含まれています。

よい習慣を築くための13の徳目の順番とは?

ベンジャミン・フランクリンは、自己改善のために以下の13の徳目を実践しました。
1、節制:食べ過ぎや飲み過ぎを避ける。
2、沈黙:不必要な話はせず、有益なことのみを話す。
3、規律:物を整理し、仕事に時間を割り当てる。
4、決断:決意したことは完遂する。
5、節約:無駄遣いをせず、有益なことにのみ資金を使う。
6、勤勉:時間を有効に使い、無益な行動を避ける。
7、誠実:人を欺かず、正直に振る舞う。
8、正義:不正を行わず、他人に損害を与えない。
9、中庸:極端な行動を避け、必要な時には我慢する。
10、清潔:身体、衣服、住居を清潔に保つ。
11、冷静:些細なことに動じない。
12、純潔:性的行動を自制し、健康や家庭を守る。
13、謙譲:イエスとソクラテスのように謙虚に生きる。

私はすべての徳目を習慣として身につけるつもりだった。だが、一度に全部やろうとすると注意が分散されると思い、まずはひとつの徳目に集中し、それを身につけたら次の徳目に移るという方法で、ひとつずつ順番に修得することにした。そして、徳をひとつ修得すれば次の徳を身につけるのが楽になると考え、13の徳目を先ほど挙げた順番に並べた。

フランクリンも若い頃はなんども失敗しますし、人にも騙されます。しかし、徳目が彼の行動を変えていき、周りの人からの信頼を勝ち取っていくのです。

フランクリンは自伝で「節制」を最初の徳目として挙げています。これは節制が他の徳目を実践するための基礎だからです。節制を身につけることで、他の徳目を習得するのが容易になります。

フランクリンは道徳的な生活と知識を追求するために「沈黙」と「規律」を次に位置づけました。これにより、仕事の計画や勉強に使える時間が増えます。「決断」を第4の徳目とし、これを習慣にすることで、他の徳目を確固たる意志で実践できるようになります。

「倹約」と「勤勉」を守ることで、フランクリンは早く借金から自立しました。財務的な自立は「誠実」や「正義」といった他の徳目を実行するうえでも助けとなります。これらの徳目は彼の人生において重要な役割を果たし、健康を保ち、財を成し、周囲からの尊敬を集め、名誉ある仕事に就くことにつながったのです。

フランクリンは、未来の不幸に対しても、過去の幸福を思い出すことで耐えることができると述べています。彼の健康や成功は、これらの徳目を守った結果であり、彼の人生のストーリーには明確な論理がつながっています。

この「13の徳目」は、フランクリンが自身の人生で実践し、成功を収めた結果として生まれたものです。彼はこれらの徳目を日々の生活に取り入れ、自己啓発を追求することで、自身の能力や才能を最大限に発揮しました。200年もの長い間、読み継がれるベンジャミン・フランクリンの言葉の数々から、私たちは習慣の重要性を学べます。

 

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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