橋下徹氏の異端のすすめ 強みを武器にする生き方の書評


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異端のすすめ 強みを武器にする生き方
著者:橋下徹
出版社:SB Creative

本書の要約

VUCAの時代には、個人のスキルを高める必要があります。他者とは異なる人生、異端の道を選ぶ勇気を持ち、自己投資を続けるべきです。圧倒的な行動があなたの質を高めます。自分の強みに費やした大量な時間が、あなたの商品価値をアップしてくれるのです。

自分のウリを見つけたら、大量行動で商品価値を一気に高めよう!

自分のウリに基づいた仕事は、圧倒的な量をこなせば、自然と質が上がっていきます。すなわち、ウリに磨きがかかってくる、ということです。質は量をこなすことによってこそレベルアップするものであり、質だけをレベルアップするのは非常に困難なのです。(橋下徹)

橋下徹氏の異端のすすめ 強みを武器にする生き方を献本いただきました。今日は本書を取り上げたいと思います。変化の激しい時代を生き抜くためには、組織に頼るだけではなく、個人のスキルを高める必要があります。自分の商品価値(ウリ)を見つけ、それを伸ばすべきです。

他者とは異なる自分、異端の人生を選ばなければ、その他大勢で終わってしまいます。自分のウリを武器にし、突き抜けた人にならなければ、納得できる人生を送れなくなっています。チャンスをつかむためには、大量行動が欠かせません。圧倒的な量をこなし、もがき続けるうちに、運命的な出会いがあり、結果を残せるようになるのです。

最初から100点を目指すのではなく、小さな行動を積み重ね、他者に貢献することで、多くの成功者はチャンスを掴んでいます。PDCAのプランの精度を高めるより、Dにこだわり、量をこなすようにすべきです。自分のウリを見つけたら、圧倒的な量を実行することで磨きがかかり、よい評判が生まれます。自分の強みが代名詞になることで、仕事が舞い込んできます。その分野のスペシャリストになることで、人生が好転します。

結果が出てないとしたら、それは行動が足りない証拠だと捉え、あきらめずに行動を続けましょう。自分の強みに費やした時間が、あなたの商品価値を高めてくれます。いきなり質の高い仕事ができる人はいません。どんな成功者も最初のうちは入門者だったと考えるようにすれば、積極的に行動できるはずです。

「逆張り」の発想が、自分変革の鍵!

もし、今までやってきたこと、今やっていることがうまくいかないなら、要するに、その方法でいつまでやってもうまくいかないということです。同じ方向性の中で色々と改善・調整してみても、大きな結果を出すことはまずないでしょう。うだつの上がらない現状を突破するには、今までやってきた方向性を180度逆転させる行動力が必要です。

継続することがリスクになることもあります。うまくいかない状況が続いていたら、逆張りの発想で、行動を変えるようにすべきです。自分のウリが通じなくなれば、それは自分の魅力がなくなったと考え、別のアプローチを考えるようにするのです。

予測不能なVUCAの時代を生き抜いていくには、自分の商品価値を上げることが重要です。他との違いを際立たせて、自分の価値を高め続ける必要があります。Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)という4つのキーワードを見れば、同じことを繰り返すだけでは、あっという間に価値を失うことがわかります。

私は独立した際には、マーケティングを自分のウリにしていましたが、この分野にはプロフェショナルがたくさんいました。デジタルマーケティングの知識やスキルは若者には叶いませんから、組織運営や経営を学び、上場コンサルという付加価値をつけていました。広告業界だけでなく、経営者、士業、MAコンサルに人脈を広げ、大量行動するうちに、自分の価値を高めることができました。今までのやり方を大胆に変える選択が、私を強くしてくれたのです。

人生を面白くするためには完璧なプランを作るより、多少遠回りでも、チャレンジを続けることです。橋下氏の次の言葉を読むと行動する元気をもらえます。

どこへ転がっていくかわからないけれど良質なエンジンを積んで前進さえしていれば、デコボコ道でも突き進み、美しい景色に出会うことができる。人生も同じで、どこへ転がっていくかは自分でさえ知る由もありませんが、とにかく良質なエンジンが必要です。では、どのようにして良質なエンジンを得るのか。それは、自分という人間の商品価値を高めるために行動する、チャレンジする、その途中で失敗することはあっても、なお行動する、チャレンジする。そしてチャンスがやってきたらつかみ取る。そんな行動力が良質なエンジンとなって、思いもよらぬ素敵な場所へ自分を運んでくれます。だから人生は面白い。

不確実性の時代には、行動に勝る武器はありません。自分の強みを伸ばすための自己投資を続け、行動を諦めなければ、達成感というギフトをもらえます。不満な人生を送り、死ぬときに後悔しないために、今ここを大事にしましょう!

 

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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