フランス・ヨハンソンの成功は“ランダム”にやってくる! チャンスの瞬間「クリック・モーメント」のつかみ方の書評


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成功は“ランダム”にやってくる! チャンスの瞬間「クリック・モーメント」のつかみ方
著者:フランス・ヨハンソン
出版社:CCCメディアハウス 

本書の要約

「あの瞬間がすべての始まりだった」と言うクリック・モーメントを増やすことは可能です。クリック・モーメントによって、チャンスを見つけたなら、すぐさま実行に移し、その過程でアイデアがうまくいくかどうかの賭けに出る必要があります。何回も小さな賭けを行い、勝利の確率を高めるようにしましょう。

ランダムが成功をもたらす理由

1つは、成功は私たちが考えているよりはるかにランダムに起きるということ。もう一つは、個人や組織がランダムに起きる成功をつかみ、うまく利用するためにできる行動はいろいろあるということだ。この2つの考え方に衝撃を受けるとしたら、それは私たちが常日頃、成功とは戦略を練り、計画を立て、綿密な分析をした結果として得られるものだと刷り込まれているからにほかならない。一方、運は私たちがコントロールできない力だと考えられている。(フランス・ヨハンソン)

執筆家・コンサルタントのフランス・ヨハンソンは、成功はランダムに起こると述べています。運はコントロールできると言う考え方を身につけることで、人生をより豊かにできます。成功はロジカルに戦略を練るだけでは得られると言う常識を捨て、ランダムの力を信じましょう。

運が大事だと言う考え方を馬鹿げたアイデアだと捉える人は多いですが、既存の常識を捨て、ランダムの力を信じるようになれば、人生を確実に変えられます。今までに何度もこのランダム思考をこのブログで紹介してきた私も、この考えを取り入れたことで、よい人生を送れるようになったのです。

そのときは気づかなくても、新しいものに目を向けさせ、すべてを変える決断を下させる瞬間が、人生には何度もきます。多くの成功者は、偶然の出会い、突然のひらめきを得る瞬間を経験しています。彼らは運命を変えた瞬間のことを振り返り、「あの瞬間がすべての始まりだった」と言います。著者はこの瞬間を、「クリック・モーメント」と名づけ、それを大事にすべきだと述べています。クリック・モーメントを増やし、積極的に活用することで、よりよい自分に出会えるようになります。

戦略の目的は、行動を起こすよう私たちを動機づけることです。私たちはロジカルにストーリーを組み立て、次の動きを入念に計画しがちですが、これでは成功を手に入れられません。あえて、行動のなかにランダム性を取り入れ、偶然に対しても心を開いておくことで、全ての歯車が噛み合います。このクリック・モーメントが訪れたときに、そのチャンスを見逃さないようにしましょう。

結果を出したければ、クリック・モーメント、目的ある賭け、複雑エネルギーの3つを揃える必要があります。3つのランダム性のうち、クリック・モーメントはほかの2つのランダム性の土台となり、賭けと、その賭けから生まれる複雑エネルギーのために道を開いてくれるのです。私たちのとる全ての行動は、予想外の形で出来事や行動を変化させ、増殖させるランダムな力である「複雑エネルギー」を生み出します。

複雑エネルギーは以下の3つに分類されます。
◯事前に考えた予想とは全く異なる結果が出る、予期せぬ結果
(映画ジョーズのサメは動かない代物であることがわかり、スピルバーグが脚本を書き換えたことで、映画が大ヒット)
◯予想をはるかに超え、波紋のように広がる結果を招く行動・カスケード
(ソーシャルメディアによる人とのつながりが結果を左右、チェニジアのアラブの春も予測不能であった。市民が平手打ちされ、焼身自殺したことがアラブ革命のきっかけになった。)
◯過去の小さな成功が、未来の大きな成功につながっていく自己強化ループ
(スティーブン・キングは「キャリー」のヒットで、将来の成功のチャンスを劇的に広げた)

クリック・モーメントに反応して、何らかの行動を起こすことで、様々なアイデア、可能性、つながりに出会えます。絶えず変化する複雑で予測不可能な世界で成功するためには、クリック・モーメントを生み出し、小さな賭けを何度も繰り返すことが重要です。

行動を続けることで、多くの選択肢や機会、転換点に巡り合え、成功のランダムな性質を利用できるようになるのです。賭けを何度も行うことで、ポジティブな予期せぬ結果、カスケード、自己強化ループを起こせるようになります。

クリック・モーメントの3つの性質とそれを増やす4つの方法

■クリック・モーメントの3つの性質
1、クリック・モーメントは2つの異なる概念やアイデアや人が交わるときに訪れやすい。
2つの概念やアイデアがそれぞれまったく違う場合や、まったく違う考え方が集まる状況のほうが、クリック・モーメントが起きる確率が高くなります。様々な概念が交わる交差点に自分を置くことで、クリック・モーメントと出会えるようになります。

2、クリック・モーメントは予測不可能
まったく期待していないときに限って、興味深い人物に出会ったり、思いがけないアイデアが浮かんだりします。ほとんどの場合、クリック・モーメントは突然現れるランダムな洞察であり、つながりが生まれるのを待つ潜在的な予感です。

3、クリック・モーメントは、幸福感、恐れ、興奮といった感情的な反応を引き出す。
アイデアは不確実なものだからこそ、クリック・モーメントが起きたら、すぐ行動に移すべきです。読書、会話、観察、音、身体的感覚など、さまざまな経験からクリック・モーメントは発生しますから、それを見逃さないようにしましょう。すばらしい結果を得る機会を増やしたければ、人生におけるクリック・モーメントの数を増やさなければなりません。

クリックモーメントを増やしたければ、人生、キャリア、組織の中に意図的にランダムな方法を取り入れるようにすべきです。著者はそのための4つの方法を紹介しています。

1、ボールから目をそらせ!

現在の目標とは直接関係のない物事の観察に時間を割く。できればわざわざスケジュールに組み込むといい。自分の周りにある可能性を発見し、つながりを持つためには、ボールから目をそらす必要がある。これはかなりむずかしいことだ。なぜなら、私たちは手元の仕事に集中する傾向があるからだ。

目の前のボールから目をそらすために、当座の目標とは関係のないことに時間を使うようにしましょう。

2、交差的に考える
自分とは異なる分野、産業、文化にインスピレーションを求めることによって、クリック・モーメントを起こす機会を得られます。2つの異なる文化の交差点に立つことで、新たなアイデアが生まれてきます。多様性のあるチームを作ることで、文化、性別、年齢、組織の階級などを超え、異なる視点で物事を考えられるようになります。(関連記事はこちらから

3、好奇心に従う

好奇心に従うことを学べば、いつもとは違う新しいことに興味を持てるようになる。予測できるわかりきったことではなく、可能性と未知のものが、あなたの好奇心をかきたてる。一言でいえば、好奇心とは、正体不明の新しいものにひかれることなのである。だが、それが実を結ぶためには、実際に好奇心に従わなければならない。好奇心に従うことも、偶然を生む方法の一つだからである。

好奇心に従うことは、ランダム性を取り入れるための鍵となる戦略ですが、実行に移すことが難しい場合もあります。好奇心に従うためには、面白い経験を増やし、様々な交差点に自ら出向くようにすべきです。私は現在57歳ですが、若いベンチャー経営者や女性の経営者とのミーティングを積極的に持つことで、新しいビジネスへの好奇心を維持しています。

4、予測可能な道を避ける

予測可能な洞察を積極的に拒否すると、必然的に予測不可能でランダムなつながりができる。そのなかのいくつかが正しい場所にはまることで、どんな解決方法を思いついたにせよ、他人との差別化を図ることができる。

ライバルとの差別化を図るためには、他者とは異なるアプローチ、予測しづらい道を選択すべきです。

クリック・モーメントにつながる条件を整えれば、クリック・モーメントを得る機会は劇的に増えます。チャンスを見つけたなら、すぐさま実行に移し、その過程でアイデアがうまくいくかどうかの賭けに出る必要があります。

アイデアを成功させるためには、何度も試すことが大切だ。

たくさん試せば試すほど、成功する確率は上がると考え、一度に大きく賭けるのではなく、小さな賭けを何度も行うようにしましょう。小規模の賭けを何度もすることで、幸運を得る機会が増えるだけでなく、アイデアを繰り返し試すことができます。その際、許容損失額を決め、何度失敗したとしても、個人や組織が危険な状態に陥らないようにすべきです。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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