ケイト・マーフィのLISTEN――知性豊かで創造力がある人になれるの書評


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LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる
著者:ケイト・マーフィ
出版社:日経BP

本書の要約

聴くことが良好な人間関係を育みます。 よく「聴く」とは、相手の頭と心の中で何が起きているのかをわかろうとすることなのです。そして「あなたを気にかけているよ」と行動で示すことです。良い聴き手になることで、相手から多くのことを学べるようになり、自分の可能性を広げてくれるのです。

聴くことが良い人間関係を育める理由

耳を傾けることは話すことよりもずっと大切です。これまで、話をきちんと聴かなかったがために、戦争が起こり、富が失われ、友情が壊れてきました。(ケイト・マーフィ)

ジャーナリストのケイト・マーフィは、聴くことにフォーカスし、大量の文献を読み、研究者や市民にインタビューを行うことで、本書LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれるをまとめました。結果、本当に優秀な人は聴く能力が異様に高いことを見つけます。

他人の話は、「面倒で退屈なもの」と考えがちですが、話を聴くとで人間関係の土台を築けます。話をじっくり聴ける人間は他者から信頼され、良好な人間関係を育めます。自分では考えつかない新しい知識を得られたり、他人の考え方や見方を定着できるようになります。話を聴くためには「我慢」という技術が必要ですが、それを習得することで、人生は驚くほど実り豊かなものになります。

本気で耳を傾けるとは、相手の話によって、身体的にも、体内物質のレベルでも、感情的にも、知的にも、動かされるということなのです。

聴くということをするかしないかを私たちは毎日、自分で決めることができます。世の中には、さまざまな聴くべき対象が存在していますが、それに耳を閉ざすことで、私たちはチャンスを失ってしまいます。

スマートフォンやSNSのテキストの世界に身を置くことで、人々と会話する機会を減らしています。仮想空間の人とメッセージをやり取りするだけでなく、一人の話を真剣に聴き、話を掘り下げることで、自分の可能性を広げられるのです。世の中への理解を限定させないために、聴く力を鍛えましょう!

よく聴くことで何が起こるのか?

「誰かの話を本気で聞く」とは、多くの人に忘れ去られた、もしかしたらそもそも身につけたことすらなかったかもしれない、そんな資質です。

聴く達人になりたければ、以下の行為は避けた方がよさそうです。
・話をさえぎる
・いま言われた言葉に対し、あいまいだったり、筋が通らない反応をする
・携帯電話や時計、部屋の他の場所など、話し手以外を見る
・落ち着きがない(テーブルをトントン叩く、姿勢を頻繁に変える、ペンをカチカチさせるなど)

ただ、これらの行為をやめるだけで、優れた聞き手にはなれるわけではありません。相手との関係をよくするためには、心と考え方の習慣を変えるべきです。

もっとも優れた聴き手は、聴くことに意識を集中させ、聴くために他の感覚も動員します。脳みそをフル稼働させて入ってくる情報すべてを処理し、そこから意味をひき出します。ここでつかんだ「意味」が、創造性、共感、洞察、知識へとつながる扉を開きます。聴くことのゴールは理解です。聴くことには努力が必要です。

「ヒアリング(聞こえること)」は動的ですが、「リスニング(聴くこと)」は能動的です。自ら相手の話を聴くことで、チーム力を高められるようになります。

歴史上の偉業を成し遂げた人には、優れたパートナーがいました。
■ウィルバーとオーヴィルのライト兄弟
■イギリスのウィンストン・チャーチル首相とアメリカのフランクリン・ルーズベルト大統領
■DNAの構造を共同で発見したジェームズ・ワトソンとフランシス・クリック
■ザ・ビートルズのジョン・レノンとポール・マッカートニー。 

彼らは、お互いに相手の発言を完ぺきに理解し、それを自分自身のものにしていました。どのペアも、何時間も続けて対話を重ね、歴史にその名前を刻みました。 彼らの個々の能力が優れていたことは間違いありませんが、 お互いの力を引き出すことで、結果を出してきたのです。

人の話に耳を傾けると、共通の価値観や似たような経験を見つけて安心するかもしれませんが、同時に、違っている点もたくさん見つけられます。お互いの違いを認め、それを受け入れることで、人は学び、理解を深められます。

ステレオタイプの先入観を持つことで、相手への理解を妨げます。この人は外国人だから自分とは思考が異なる、年齢が上の女性だから理解できないというシグナルが、「聴くこと」を邪魔します。こうした先入観は、自分や他の人の個性を発見しにくくしてしまい、その人から学ぶ機会を減らしてしまうのです。相手の話に耳を傾けることが、思い込みからくる予想をひっくり返してくれるのです。

このように先入観を捨て、他者の話を聴くことで、良好な人間関係を築けるようになります。 よく「聴く」とは、相手の頭と心の中で何が起きているのかをわかろうとすることなのです。そして「あなたを気にかけているよ」と行動で示すことです。良い聴き手になることで、相手から多くのことを学べるようになり、自分の可能性を広げてくれるのです。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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