コーチングとは他者への貢献である!リーダーシップ・マスター(ローレンス・S・ライアンズ)の書評

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リーダーシップ・マスター――世界最高峰のコーチ陣による31の教え
ローレンス・S・ライアンズ
英治出版

リーダーシップ・マスター(ローレンス・S・ライアンズ)の要約

リーダーとしての成熟は、自己の成果だけでなく、他者の成功を通じて得られる深い達成感にも関わります。自分が学び成長することで、他者にも学習と成長の機会を提供し、共に成長することが大切です。これにより、リーダーは真の達成感と充実感を感じることができます。

リーダーの役割は他者への還元である!

リーダーは、他者に還元して初めて真のリーダーとなる。(ローレンス・S・ライアンズ)

自分自身の成功は成果をもたらすものですが、他者の成功を通じて感じる達成感は、より深いものになるとーダー・トゥ・リーダー研究所(旧ドラッカー財団)の客員メンバーのローレンス・S・ライアンズは言います。

コンサルタント、カウンセラー、コーチなどは、他者の成功を通して自己実現を図ることを共通の目的とし、その情熱はシナジーを生み、リーダーシップの重要な特徴です。コンサルタントである私もライアンズのこの考え方には共感を覚えます。

成熟したリーダーは社会にレガシーを残すことができます。彼らは組織内で足跡を残し、将来にわたって影響を及ぼす人材を育成します。また、成熟したリーダーは自分が学んだこと、経験したことを他者に還元し、将来のために準備し、社会への貢献を果たします。 リーダーシップは、単に組織を運営するだけでなく、社会に対しても重要な影響を与えます。

結局、自己の成熟とリーダーシップが他者を通じた成功や恩返しにつながります。自分が学び、成長し続けることで、他者にも影響を与え、共に成長することができます。 リーダーシップとは、他者を導き、指導する能力です。

しかし、リーダーとしての成熟は、単に指示を出すだけではなく、自己の成長と他者への貢献にも関わってきます。自分自身が学び、成長することで、他者にも学びや成長の機会を提供することができます。 学んだことを他者に還元し、共に成長することを目指すことで、私たちは真の達成感と充実感を得られるようになります。

自己成長は、単に自分のためだけでなく、他者との関係性や組織全体の発展にも繋がるのです。 リーダーとしての自己成熟と他者への貢献は、組織や社会全体の発展に欠かせないものです。

リーダーが自己成熟し、他者をサポートし、育成することで、組織のメンバーはより意欲的に働き、成果を上げることができます。

また、他者への貢献は、信頼関係の構築や協力関係の強化にも繋がります。 私たち一人一人が学び続け、成長し続けることで、より豊かな社会を築くことができるのです。自己成長は、永遠の課題であり、終わりのない旅です。しかし、その旅は私たちに喜びと充実感をもたらし、他者との関係を深め、共に成長することができるのです。

エグゼクティブ・コーチの4つの質問

エグゼクティブ・コーチングとは、クライアントが組織環境の中で学習し、そこから利益を得る手助けをすることだ。個人の包括的なスキルの向上から、窮地からの脱出方法に至るまで、コーチはクライアントの目標の達成に全力を注ぐ。

エグゼクティブ・コーチングは、経営者や幹部が組織の環境の中で学び、その結果を最大限に活かすためのサポートを提供するプロセスです。このコーチングでは、コーチはクライアントの目標達成に専念し、個人のスキル向上や困難な状況からの脱却など、様々な課題に取り組みます。

優れたコーチは、クライアントの強みを活かせるようアドバイスをし、クライアントの成功を全力でサポートします。彼らは単なるアドバイザーではなく、クライアントが目標を達成するためのパートナーです。 エグゼクティブ・コーチングの主な目的は、経営者や幹部が自身のリーダーシップスタイルや組織の運営について深く考察し、成長することです。

日常業務に追われる経営者にとって、自己成長や組織課題への取り組みをサポートするコーチングは、非常に貴重です。 コーチは、経営者の問題や課題に焦点を当て、考えを整理し、ビジョンや使命を明確にする手助けをします。客観的な視点からサポートし、新たなアイデアや視点を提供することで、経営者が自身の強みを生かし、リーダーシップを発揮できるように導きます。

コーチングプロセスでは、初めに経営者とコーチが面談を行い、課題や目標を明確化します。その後、定期的なセッションで対話を重ね、課題解決や成長戦略を策定します。コーチは経営者の成長を見守り、適宜フィードバックやサポートを提供します。

私のコーチである新堀進氏は、コーチングセッションで4つの重要な質問を繰り返しました。
■今週うまくいったこと
■今週うまくいかなかったこと
■そこから学んだこと 次になにをするか?
■自分自身にいつやるかを質問する

まず、その週に上手くいったことについて話し合い、達成感を振り返ります。次に、うまくいかなかったことについて話し、失敗や課題からの学びを探ります。

また、過去の経験から何を学んだかについて話し合い、成長の機会を探求します。最後に、次に何をするかについて具体的な計画を立て、目標に向けた方向性を定めます。 新堀氏は、計画を立てるだけでなく、実行に移すことの重要性も強調しました。これにより、自己管理や時間管理のスキルが向上しました。

新堀氏のコーチングにより、私は自己成長の機会を得て、より良い方向に自分を導く方法を学びました。彼の指導によって、今の自分の活躍の機会が生まれたのです。

エグゼクティブ・コーチングを通じて、経営者は自身のリーダーシップスキルを磨き、組織の課題に新たな視点を得ることができます。また、コーチングを通して自己成長や組織変革へのアクションを促されます。

エグゼクティブ・コーチングは、経営者の意識改革や行動変革を促し、組織全体のパフォーマンス向上に寄与します。経営者が問題解決に積極的に取り組み、成長することで、組織の成功へと導かれる重要なツールです。


 

 

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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