ヤマザキマリ氏の国境のない生き方: 私をつくった本と旅の書評ブログ②

習慣化

自力ってなんでしょうね。たとえささやかなことであれ、何かを成し遂げるたびにそう問いかけずにはいられないのは、自分の力だけではない、偶然の力が人を思いがけない場所へと導いてくれると感じるのです。身一つ投げ出してみると向こうから、思いがけない出会いがやってくることがあるのです。(ヤマザキマリ)

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PDFA習慣術
の徳本昌大です。
ヤマザキマリ
氏の国境のない生き方: 私をつくった本と旅書評ブログを続けます。
人生は、突然動き始めることがあります。
それも昨日まで知らなかった人との運命的な出会いで、人生がいきなり変わってしまうのです。
セレンディピティーとも言われる一瞬の出会いによって、人は変われるのです。
ヤマザキマリ氏も14歳の一人旅で、それを経験します。
ブリュッセル駅でイタリア人のマルコじいさんに突然声をかけられ
このマルコと自分、母親まで含めた文通が始まるのです。

イタリア留学から帰国したヤマザキ氏は、高校生活に馴染めず学校を退学します。
そして、マルコの強烈な勧誘によって
17歳の時にイタリア・フィレンツェに美術留学してしまうのです。
(最初はなんとヴィチェンツアの塾に通ったらしい。私、この街大好きです。)
その時のマルコじいさんの言葉がしびれます。

人生は一度きりだから、無駄にできる時間はこれぽっちもない。

もし、マルコじいさんとヤマザキ氏が出会っていなかったら
あのテルマエ・ロマエもこの世に存在していなかったかもしれません。
偶然の出会いと人の力によって、人生はこれほど大きく変わるのです。

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そして、フィレンツェのガレリア・ウプパというサロンで
イタリア人から安部公房を勧められ、小説の世界にはまるのです。
17歳の少女がイタリアで安部公房に出会うというシチュエーションがおかしすぎますが
この偶然が、ヤマザキマリを形作っていくのです。

当時のフィレンツェでの暮らしは極貧状態で、その日の食事にも困ります。
ライフラインが止められた中で、17歳は絶望の中でもがきます。
ヴィオラ奏者の母親とのやりとりは、すごすぎて唖然としますが
本書で、芸術家の強さや孤独を垣間見れた気がします。

貧乏が幸いして、ガレリア・ウプパに入り浸った彼女は
ホルヘ・ルイス・ボルヘスやガルシア・マルケスの世界にはまっていきます。
ガルシア・マルケスなどには暗記するほど没頭し
多くの名作を貪るように読んだのです。
この極貧のフィレンツェ時代が、彼女の読書好きを加速させ、彼女を成長させます。
自分で考え、意見を言い、自分を支える言葉を見つけることで
彼女は作家ヤマザキマリになるキッカケをつかむのです。

また、楽器職人の臼井氏の早すぎる死によって
ヤマザキ氏は後悔しない生き方を学びます。
マルコじいさんが言った通り
人生には無駄にできる時間はこれっぽちもない」ことを実感するのです。
偶然によって、フィレンツェにきたヤマザキ氏は
多くの出会いによって、自分の生き方を見つけていくのです。

体験を重ねることで、私たちは新たな出会いと面白いことを引き寄せることができます。
一見、辛い顔をしていることが未来の自分の糧になることを本書は教えてくれます。
国境のない生き方: 私をつくった本と旅を娘たちに読ませたくなりました。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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photo credit: À Deriva via photopin (license)

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