運を高める方法とは?脱優等生のススメ (冨田勝)の書評

a wooden bench with the word lucky written on it

脱優等生のススメ
冨田勝
早川書房

本書の要約

ハードシングスに直面したとき、積極的に行動し、ポジティブな思考を維持し、新たなチャンスを探求することが求められます。逆境を好機に変えることによって、自分自身の運命をより良いものに進化させることが可能です。大変な事態を乗り越える度に、私たちの運は徐々に向上していくのです。

困難を乗り切るために必要なマインドセットとは?

不運が続いて「ここのところ何やってもうまくいかない」と落ち込むこともあると思いますが、人生はトータルでみれば運不運は同じくらいの確率でやってくるものです。100円玉を100回投げれば裏表が半々ぐらい出るのと同じです。(冨田勝)

冨田勝氏の脱優等生のススメ書評を続けます。人生は、良いことも起これば、悪いことも起こります。トータルでみれば、良いこともあれば、悪いこともあると考えましょう。

「禍福は糾える縄のごとし(かふくはあざなえるなわのごとし)」という言葉は、人生は良いことばかりではなく、悪いことばかりでもないことを表しています。良いことが続いていても、いつか悪いことが起こり、悪いことが続いていても、いつか良いことが起こるーこれが人間に与えられた運命です。

禍福は交互にやってくるものです。それは一時的なものであり、必ずしも現状が続くわけではありません。 不運が続くと、「何をやってもうまくいかない」と感じることがあります。しかし、人生は長いものであり、一時的な不運は必ずしも全体を占めるものではありません。

運が悪い時期もあれば、運が良い時期も必ず訪れます。 人生においては、運の要素も大きいですが、自分自身の努力や選択も重要な要素です。運が悪いと感じる時期でも、自分の努力を続けることは大切です。努力を重ねることで、運が好転する可能性も高まります。

また、人生においては、運不運のバランスも大切です。全てが順調にいくこともなく、全てが上手くいかないこともないのが人生です。運が良い時には謙虚に受け入れ、運が悪い時には前向きに努力を重ねることが大切です。

優秀なチームとは、困難な状況でもめげずに最善を尽くし、順調なときでもリラックスせずに全力を注ぎ続けることができるチームです。このようなチームは長期にわたり一貫性のあるパフォーマンスを発揮することができ、結果として優れた成果を得ることができます。

これは人生においても同様です。運命が私たちにに困難を投げかけても、逆境を乗り越えるために最善を尽くすこと。そして、好調なときでも自己満足に浸るのではなく、更なる成長と成功のために全力を尽くし続けることが大切です。

また、運を高めるには、自己の行動が重要であるとも言えます。常にプラス思考であり、困難な状況でもポジティブなアクションを取り続けることで、自らが運を引き寄せることができます。不運や逆境が訪れたときでも、その中から学びを見つけ出し、自己成長の糧とする姿勢こそが、運を高める重要な要素となります。

運をよくするための方法

負けたときのふるまいにはその人の人間性が顕著に表れます。ふてくされていつまでも引きずって、挨拶もろくにできないような人は社会から応援してもらえません。

運を良くするための最善の方法とは何でしょうか?一部の人々は幸運な魔法のようなものを探し求めますが、実際のところ、運を引き寄せる方法はもっと具体的で、実践的なものです。それは積極的な行動を取り、経験を重ね、そして何よりも失敗を恐れずに前進することです。

積極的な行動とは何かと問われれば、それは逆境や困難が訪れたときに最も試されます。人生は必ずしも順風満帆であるわけではなく、時には大きな失敗や敗北を経験することもあります。そんな時、私たちは自分自身の弱さや未熟さを痛感することがあります。

しかし、敗北は人間性を磨く絶好の機会でもあります。一時的な失敗に打ちのめされるのではなく、そこから学び、成長するための努力を怠らないことが重要です。 私たちの行動や態度は、周囲の人々に大きな影響を与えます。

敗北を潔く受け入れ、対戦相手に敬意を表し、礼節を持って行動する人は、必ずと言っていいほど周囲からの応援を獲得します。一方、長期的に自己嫌悪に陥り、逃避行動を取る人は、人々からの支援を得ることは難しいです。 敗北や失敗は、決して恐れるべきものではありません。

むしろ、それは新たな視点を提供し、自己改善の機会を与えてくれます。敗北から学び取ることは非常に多く、それによって次回の成功につながる可能性を大きく広げることができます。

慶慮義塾大学の元塾長でありスポーツに深い造詣のあった小泉信三も、「Be a good loser」すなわち「潔き敗者たれ」と言っています。スポーツだけでなく人生でも、誰の目からみても明らかにピンチの状況であるにもかかわらず、明るく前向きに笑顔でふるまえる人はものすごく信頼されます。

一方、新しい経験を追求し、挑戦を恐れないことも運を引き寄せるために重要な要素です。経験が増えれば増えるほど、私たちは様々な状況に対応する能力を身につけることができます。未知の領域に挑戦することで、新たな可能性が開かれ、人生のパレットが広がります。

このように、積極的な行動を取り、経験を重ね、失敗を恐れずに前進することが、運を良くするための重要なポイントです。そしてこれらを実践することで、運は必ず良くなるでしょう。これが運を良くするための鍵と言えるでしょう。

たまたま運が良かった人は、たまたま運が悪かった人たちを含む社会全体に対して、何らかの貢献をする使命があると私は考えています。自分に運よく与えられた約90年という人生を、自分のためだけに使つのではなく、世の中のためにどう使うべきか。その使命感を持って行動することが結局は自分にとっても幸せな人生につながると思います。

もし、自分や家族が幸せでない状況にある場合、まずは自分自身の幸せを追求することが必要です。自己成長や自己実現のために行動し、自分の幸福を追求しましょう。自分が幸せであることが、周りの人々にも良い影響を与えることがあります。 しかし、自分だけが幸せであっても、それは完全な幸せではありません。他者に貢献することで、より豊かな幸福を感じることができます。他人のために尽力することで、自分の存在意義を感じることができるのです。

ピンチは、あなたが何もしなくても一方的にやってくることがあります。しかし、チャンスは、あなたが行動を起こさないと掴むことはできません。

チャンスは、自分自身が主体的に行動を起こし、新たな挑戦に取り組むことで生まれます。自分の可能性を信じ、積極的に行動することが大切です。 ピンチとは、一見するとネガティブな出来事や困難ですが、実はチャンスのもとでもあります。ピンチに立ち向かい、困難を乗り越えることで、自分自身の成長や新たな道が開けることもあります。

ピンチに直面した時、まずは冷静に状況を受け止めることが重要です。焦らずに、状況を客観的に分析し、原因や解決策を見つける努力をしましょう。また、他の人に助けを求めることも大切です。時には協力することで、ピンチを乗り越える道が見えてくることもあります。 ただし、ピンチに甘んじているだけではチャンスは訪れません。

自ら行動を起こし、新たな可能性を追求することが必要です。自分の強みや興味を考え、違う仕事に取り組んでみることも一つの方法です。また、昔の人の知恵や経験を借りることも有効です。過去の成功や失敗例を学び、自分自身の判断材料にすることができます。

ピンチをチャンスに変えるためには、ポジティブな考え方も重要です。困難な状況に立ち向かう際には、自分の強みや良いところを見つけることも大切です。困難な状況を乗り越えるためには、自ら行動を起こし、ポジティブな考え方を持ち、新たなチャンスを掴む努力をすることが必要です。ピンチをチャンスに変えることで、私たちは自分の運を高められるのです。ハードシングスを乗り越えたただけ、運が良くなっていくのです。


この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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